2. たにぐち部長の美術部3D「第一話 部長、キャンバスを貼る(後編)」

2. たにぐち部長の美術部3D「第一話 部長、キャンバスを貼る(後編)」

谷口暁彦
谷口暁彦 (ID149) 公認maker 2014/06/11
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ここは埼玉のとある高校。そこに部員がたった2名の美術部がありました。
部長のたにぐちと、部員のひろしがなんとなく美術の勉強をしていきます。

登場人物

たにぐち部長

高校3年生。美術に興味が無かったのに急に美大進学を目指す。ちょっと理屈っぽい。

ひろし

高校2年生。チャラい。

部長、自画自賛する

ということでこんな絵を描いてみたんだ!

うわー(なんだこれ...)っていうか3枚も描いたんすね..

そう、でも3枚で1つの作品なんだ。

あれ?なんかそれぞれに同じ色の場所がありますね...

そうそう!

左のキャンバスの黄色いところと、真ん中のキャンバスの黄色いところって繋がってひとつの四角形になるんすね!

うんうん。

なるほど〜いろんな色の四角形がバラバラになって3枚のキャンバスそれぞれに配置されているんですね。見ていると、対応している部分を探す為にキャンバスが頭の中でグルグル動く感じっすね。折り紙とかパズルを解いているときの頭の中みたいな。

だろ〜頭のなかで空間がぐにゃぐにゃするだろ〜♪実際にこういう感じに、キャンバスを重ねて、割り印みたいにキャンバスをまたがるように描いたんだ。

へ〜1度に全て描いているわけじゃなくて、何度もキャンバスの重ねかたを変えて描いてるんっすね。そういえば、キャンバスの側面も絵の具で塗られてるんっすね。

そうなんだ、額に入れずにキャンバスの側面も塗って見せる手法って、キャンバスを閉じた世界(窓)のようにせず、キャンバス自体を一種の彫刻のように、物として存在させると思うんだ。つまり、外の世界と繋がる手法。だけどその外との繋がりを、キャンバスを重ねて描くこの方法で、もう一度画面の中に戻してしまおうと思ったんだ。

なるほど〜外側の無い絵画って感じっすね!

だろ〜いいだろ〜♪

うーん、でもちょっと絵解きっぽいというか、コンセプトに対して描かれたものが必要最低限な感じがするんすよね。描く事でコンセプト以上の事が起きていない感じというか。塗りかたも平面的だし。もっと何かのモチーフを描くとか、ブラシのストロークが見えてもいいのかなと思うっす。そういう行為の痕跡があると時間の順序が含まれてより複雑に感じられるし。でも、まあ始めたばかりにしてはそこそこ良いんじゃないかって感じすかね〜。

う、うん…(なんでこんなに偉そうなんだ…)そ、そうだね…。

ガラガラッ!(部室の戸が開く音)

うわっ! 顧問の先生だっ!

絵画の次は彫刻!

え?...は、はい...。

次回に続く

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