制作メモ:LEDを光らせる程度の技術でアート    オカンアートから町内アートへ

制作メモ:LEDを光らせる程度の技術でアート    オカンアートから町内アートへ

akira_you
akira_you (ID197) 公認maker 2014/05/09
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こないだ烏帽子岳(佐世保市)にある大きな公園に行ってきて見つけたのがコレ。ペットボトル作った風車。色も塗ってお花のよう綺麗にしていますが、いわゆるオカンアートレベルです。

(オカンアート = 母が玄関に飾っている謎のアート作品)

オカンアートも大量に集まれば凄い!

実は今の写真は恣意的に切り取っています。実際は下にある動画のようになっています。
烏帽子岳は標高が高く、気持ちよい風が走り抜けていきます。ゴールデンウィークの解放感もあって、カラカラと響く音が非常に気持ちよかったです。インスタレーションアート作品と言っても通用しそうな勢いです。

こんな風に、オカンアートレベルのものでも沢山あると、ちょっとだけ感動できる作品になったりするんです。

https://www.youtube.com/watch?v=ZmglPXjOO9E

それ、LEDでもできるよ!

もっと簡単に作れる作品。それがLED。1個50円ぐらいで、虹色に色が変わっていくLEDも売ってあります。意味なく買ったことある人もいるんじゃないんでしょうか?

今回は自動で色が変わるLEDを使った作品を沢山ならべた制作例を通して、

オカンアートレベルのものでも、沢山並べれば町内会で自慢できるぐらいのレベルのアート「町内アート」レベルになれるよ!

というのを解説してみようかと思います。


ということで、まずはむき出しの電池やLEDをカバーをつけて隠してみましょう。

左の瓶は白絵の具をちょこっと溶かした液体にLEDと電池を沈めた物です。
右はロウソクの蝋を溶かして四角い箱をつくってかぶせています。(作り方はまた別の機会に)

LEDと電池(or電線)に箱をかぶせるだけで、オカンアートレベルになりました。自分の部屋で悦に入るには十分なデキです。しかし、人前で見せるとなるとショボさが漂います。

LEDで「光るアート!」と試してみる人の多くの人がこの「ショボさ」で躓くのではないでしょうか?このLEDキャンドル自体を改良するという手もあるのでしょうが、割とハードル高いです。

そこで「数の勝負」に出ます。

どうでしょう?全く同じ作品で、単に数が増えただけですが、町内会のお祭りぐらいなら耐えられる品質までに上がったと感じませんか?こんな風に、それなりの個数を置けばちょっとしたアート作品のように見えてきます。

この作品は毎年夏に行われる西院ミュージックフェス( http://saifes.dip.jp/ )に合わせて、西院春日神社(京都)に展示させてもらいました。ちなみにLEDキャンドルだけでなく、下のように光る風鈴と一緒に展示してます。

https://www.youtube.com/watch?v=mepeHlx5aHM

どれくらいの数が必要なの?

それなりの数と言われても「どれくらいLEDが必要なの?」という疑問が湧きます。これを見積もるのが今回の記事の肝です。

実は「数の勝負」と言いつつ、大切なのは「数」じゃなく「視野角」です。

「視野角」は、自分の目で見えている領域の角度(目の性能)の事を言いますが、ここでは作品の幅の角度が目から見て何度あるかを言います(上の写真で緑の線の角度)。
上の写真では腕の長さ・ホワイトボードの長さがほぼ等しい、正三角形なのでホワイトボードでの視野角は約60度ぐらいです。


ちなみに人間の目の性能としての水平方向の視野角はまともに見えるのは90度ぐらいまで、なんとなく見えるのは200度ぐらいまで見えると言われてます。(豆知識)

視野角の効果

数より視野角が大切という実例を写真で示してみます。1枚目は風鈴を引いて撮った写真です。2枚目は風鈴をぶら下げる台の下からとった写真です。

2枚目のほうが映っている数こそ少ないですが、迫力がでますよね。

このように同じ作品でも、見る場所(視野角)によって感じ方は大きく違います。この風鈴の例では、神社の参道に置くことで自然とお客さんが風鈴をくぐる様になっています。なので風鈴やLEDキャンドルが参道の左右・上空に広がるように見えています。

つまり単純に数だけを考えるのではなく、「お客さんはどこを通るのか?」を意識して、お客さんから見た時の作品の視野角を考える必要があるのです。

個人的な経験則ですが、LEDを並べてそれなりの迫力を出すには、最低120度の視野角が必要です。
120度で「一面のLED」という感じがでます。
240度あれば「LEDに包まれている」という感じが出ます。

さらに実際にやってみるとわかるのですが、視野角とは別に作品を何cm間隔でおくかという「密度」も大切になってきます。その場の雰囲気やお客さんの数によっても違うので何とも言えないのですが、まずは現場に行って小石等を実際に何個か置いてみましょう。おおよその感覚がつかめます。

まとめ

・オカンアートレベルのしょぼい物でも数が有れば、町内で展示する程度にはアートになる
・数の力で展示する時は、視野角を大切に考える(最低120度)
・視野角はお客さんの立ち位置で決まる、自然な形で最も良い場所へ誘導する(参道のように)
・実際の展示場所に小石等をおいて、作品密度を確認する


私が作った事ある作品ということでLEDをネタに解説しましたが、冒頭で紹介したような風車等でも使えるテクニックだと思っています。

神社みたいなカッコイイ会場を使えなくても、まずは家庭の庭でもいいのでとにかくやってみる事をお勧めします。LEDなら安いですしね。
きっと「なるほど、こういう事か」と納得できるかと思います。


最後に先冬の大雪での思い出を。雪が降ってきたのでLEDを雪に埋めてみました。少なくとも子供と嫁にはウケました。

回路はとっても簡単。自動で色がかわるLEDに抵抗と電源を繋いでいるだけです。

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