「Modeling with Internet」(1)

「Modeling with Internet」(1)

菅野 創
菅野 創 (ID155) 公認maker 2014/07/16
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今回から数回、インターネット上から集めた画像を使ってAutodeskの123D Catchでモデリングするという手法を用いた作品制作について書いていきたいと思います。作品はヌケメくんとyang02くんとの共同制作で2014年7月19日から東京藝術大学で行われるマテリアライジング展2に出展予定です。

Autodesk 123D Catchというアプリ

Autodeskの123D Catchというアプリがあって、3Dスキャンしたい物体の写真を色んな角度から写真に撮ってまとめてアップロードすると、サーバーでアップされた写真から3Dモデルをモデリングしてくれて、十数分待てば3Dモデルが手に入ります。しかも無料。iPhoneのアプリもあって、コレを使うと写真を撮るべき角度をアシストしてくれたりします。色んな所でけっこう流行っている様子。やはり安くなってきたとはいえまだ高価な3Dスキャナがなくても、普通のデジカメさえあればできるところがとても便利。しかもフルカラーの3Dモデル。

https://www.youtube.com/watch?v=OxsmnDKO7D0

インターネットに上がっている写真で3Dスキャンできるのでは…

写真から3Dモデルが生成できるのなら、それは自分で撮影する必要はないんじゃないだろうかと思ったのが始まりでした。インターネット上には数え切れないくらいの数の画像が毎日アップロードされていて、報道写真や記者会見の写真、イベントの写真、プロフェッショナルじゃない人でも何かイベントがあったり、名所を訪れるとスマートフォンで撮影した写真をinstagramやtwitterに投稿しています。これを収集することで123D Catchを使った3Dモデリングできるんじゃないか…。ここから作品のアイデアが発生しました。

Captured Desire

Google画像検索、instagramやtwitterのハッシュタグ、Flickrから画像を収集します。闇雲に近似する色んな角度の画像が沢山見つかりそうなキーワードを検索し画像を漁っていく上で大事なことに気づきました。たくさんの画像アップロードされている被写体は多くの関心を集めているもので、人々が友達やSNSのフォローワーに見せたいものな訳で、それは人々の欲望をキャプチャするとは言えないだろうか。そしてそれは極めて正面の画像が多く、裏側の画像を見つけるのはむずかしかったりします。その結晶として写真からモデリングされた3Dモデルは今のところ、全てが正面から横にかけてのペラっとした3Dモデルになっています。2Dイメージとしてインターネットにあふれる被写体に厚み/重みを持たせることは可能なのでしょうか。ということで、この作品のタイトルを「Captured Desire」としました。

これをフルカラー3Dプリントで出力し、展示したいと考えています。ちなみにトップ画像のJustin BieberはGoogle画像検索で集めた画像から生成された3Dモデルをプリントしたもの。

http://www.123dapp.com/Catch/justin/2353855


詳細は次回に書きますが簡単にはこんな感じの流れで作っていきます。
・画像検索して画像を集めて

・123D Catchに画像をアップしてモデリングして

・フルカラー3Dでプリントアウト

もやもやとした画像からなんか浮き上がってきた感じがしてとても気持ち悪いです。

Google Tango

GoogleのTangoというプロジェクトが発表されたのが2月でした。これは2つのカメラと赤外線深度センサを背面に搭載したスマートフォンで、ハンディのキネクトのようなもので、空間をスキャンできる仕様になっています。これが一般的になったらgoogleストリートヴューどころか世界中が室内までもgoogleによってモデリングされてしまうでしょう。これが世を席巻したら全てのものが高精度に3Dモデル化されるのもそう遠い未来の話でもないように感じます。そうなってしまう前だからこそインターネット上の写真と123D Catchを使ったモデリングは不完全だし、その不完全さに面白みがあると思っています。

https://www.youtube.com/watch?v=Qe10ExwzCqk

マテリアライジング展2

東京藝術大学陳列館で2014年7月19日から8月8日まで開催予定のマテリアライジング展2にてこちらで書いているCaptured Desireともう1つ新作(詳しくは次々回!)を僕とヌケメ君とyang02君との共同制作作品として出展予定ですので、ご興味のある方はぜひお越し下さい!

http://materializing.org/

Workshop@マテリアライジング展2

この手法を使っての画像検索+3Dモデリングのワークショップがマテリアライジング展2の企画で7/26(土)12-16時に開催予定です。参加料は無料で要予約、PC持参で事前予約が必要になります。

http://materializing.org/2014event/1869

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