ゼロバイゼロ(1)「光・水・空気…自然物の美しさ・神秘性を際立たせるモノをつくる、ゼロバイゼロ」

ゼロバイゼロ(1)「光・水・空気…自然物の美しさ・神秘性を際立たせるモノをつくる、ゼロバイゼロ」

ゼロバイゼロ
ゼロバイゼロ (ID135) 公認maker 2014/07/10
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はじめまして。ゼロバイゼロの飯田です。

ゼロバイゼロは、自然物の美しさや神秘性を際立たせるアート作品を制作しているチームです。2008年ころから制作活動をはじめて、全国各地でアート作品を展示しており、最近では「六本木アートナイト2014」にも出展させていただきました。
僕らはバリバリの理系で工学部卒の3人組。建築、デザイン、電気設計、ソフトウェア設計などをやってきました(今も現役)。さまざまな技術を活かしつつも、それを感じさせず、誰にでも楽しんでもらえる直感的な作品を心がけています。

今回と次回の投稿では、まずゼロバイゼロのこれまで作ってきた作品(大規模なインスタレーション、音楽可視化作品、日本酒、ガジェット…)をざっくりとご紹介したいと思います。その後、個々の作品について、作品のコンセプトやイメージの紹介だけでなく、時に「ドロ臭い」大規模作品制作の裏側(企画立案→(コンペ)→計画→施工の流れ…)も説明していきたいと思います。
少しでもものづくりをされる皆さまのヒントになればと思います。

「モアレ」で光の動きを表現する大規模なインスタレーション

さて、冒頭の写真に戻るのですが、これは「神戸ビエンナーレ2011 アート イン コンテナ国際コンペティション」に出展した「White Dots Room」という作品です。僕らの代表的な作品の一つで、特別賞(準グランプリ)を受賞しました。
動画をみてもらうと、光の細やかな動きを感じていただけるかと思います。
(人によっては気持ち悪く見える方もいるかもしれません。ご注意ください!)

https://www.youtube.com/watch?v=uu2m7BM_Ljc

コンセプト:
(引用)
大阪湾、六甲山、百万ドルの夜景など、神戸には海、山、街が織りなす多様な景観があります。
これらの美しい景観は、私たちに感動や癒しを与えてくれます。
海原の揺らめき、森林の木洩れ日、夜景の瞬き…、
人間がこういった景観を美しいと感じる理由はなんでしょうか?
我々は、人間が本能的に美しいと感じる要素の一つは、自然界に普遍的に存在する、細やかかつ緩やかな光の動きであると捉えました。
本作品ではその例証を、パンチング板とミラーという単純な素材を用いて試みます。同時に、来場者に自然の美しさを再認識する機会を提供したいと思います。

非常に複雑な光の動きですが、仕組み自体は至ってシンプルです。
全面ミラー(床も!)の7mくらいのトンネルを作って、その先に2枚のパンチングされた板を2枚並べただけです。

パンチングの板を2枚並べることで、印刷や画像処理系のお仕事をされている方にとって「天敵」なモアレという現象を空間全体に発生させています。レースのカーテンを2枚重ねた時にモヤッっとなるのもモアレ現象の一つですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%A2%E3%83%AC

鑑賞者の視点と、2枚のパンチング板の位置関係によって模様が驚くほど変化します。そこから、いろいろな自然現象とその美しさが想起できるのでは、と考えて制作しました。興味がある方は、ハンズなどで売っているパンチングの板とプラスチックミラーがあれば簡単にミニチュアを作れます。実際、製作前はこういったプロトタイプを作り検証しました。

仕組みは単純でしたが、実際の制作は、企画から施工まで含めて数ヶ月を要しました。コンペのこと、試作から現場施工までの作業内容などいろいろ書きたいことはあるのですが、、別の機会にします。

White Dots Room以外にも、モアレ現象を利用して光の動きを表現した作品をざっと紹介します。

Drops of Light ( 静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」 )
空間デザイン賞2012 受賞

Drops of Light [Osaka] (大阪府咲洲庁舎)

電車の車両をまるごと使った作品もやりました。車窓が全部モアレです。

White Dots Train (ひたちなか海浜鉄道湊線の旧車両 「キハ203」)

お酒のパッケージデザインも… 
苗場山に降る雪をモアレで表現しました。容器を回転させるとまるで粉雪が降っているように見えます。

雪のめぐみ ロフトワークの主催するRoooots 名産品リデザインプロジェクト 2012

ミラーをこれでもかと言うほど使う

冒頭でご紹介したWhite Dots Roomもそうですが、プラスチック製ミラーを使った作品も多いです。
プラスチック製ミラーはガラスほどの反射率は無いですが、割れないし加工が容易(ハサミで切れるレベル)で比較的安価なので、制作するのに便利。僕らの作品ではたくさん使っています。

桜の季節には、ブルーシートの代わりにミラーを敷いて「桜を見おろす会」を開催したり、

桜を見おろす会 (2011, 2012 春に都内某公園にて)※スカート注意

人が入れるサイズの巨大万華鏡で空を増幅させたり、

カレイドスカイ (六甲ミーツ・アート「芸術散歩」2010)

神戸・六甲山山頂、六甲枝垂れ(設計:三分一博志氏)の水槽にミラーを沈め、空と陸の境界を曖昧にすることを狙った「そらたまり」という作品を設置したりしました。

そらたまり (六甲ミーツ・アート「芸術散歩」2012)

今回は、パンチング板やミラーを使った作品をダイジェストでご紹介いたしました。次回は音楽を可視化させる作品などをご紹介したいと思います。ゼロバイゼロについてご興味を持った方は、ぜひWebサイトやFacebookをご覧ください!
https://www.facebook.com/oxoxo.zerobyzero

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