ゼロバイゼロ(2)「音楽を自然物で可視化するインスタレーション・アート」

ゼロバイゼロ(2)「音楽を自然物で可視化するインスタレーション・アート」

ゼロバイゼロ
ゼロバイゼロ (ID135) 公認maker 2014/07/16
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こんにちは、ゼロバイゼロの飯田です。

ゼロバイゼロは、自然物の美しさや神秘性を際立たせるアート作品を制作しているチームです。
前回はモアレ現象を応用した作品や、ミラーを多用した作品をご紹介いたしました。今回は、音楽を可視化する作品をダイジェストでご紹介いたします。

ゼロバイゼロの作品の基本方針として、「可能な限りシンプルな仕組み(装置)で、直感的に自然物の動きを表現したい」と考えています。老若男女多くの人に感じてもらえる作品を目指しています。
ソフトウェアやモニターなど、デジタルな手法で直感的かつダイナミックな表現を実現するのは難しいと考えており、アナログな手法を好んで使っています。

それでは、これまでに制作した作品をいくつかご紹介いたします。

音楽(音)を白熱電球で可視化させるインスタレーション・パフォーマンス

冒頭の画像は「Brilliant Noise」という作品で、「神戸ビエンナーレ2011 高架下アートプロジェクト」に出展したものです。神戸元町の高架下の空き地に、天井から白熱電球を63個吊るし、それらがこの町の様々な音(上を走る電車の音、隣を走る車の音、商店街の音)やここで奏でられる音楽によって点滅します。

2ヶ月間の会期中は、この空間をイベントスペースとして開放し、アーティストの方や、ネットラジオの放送などで使っていただきました。吹きさらしで、音が小さいと暗くて譜面が読めない、という過酷な状況だったと思います。
一方で、アーティストの出す一つ一つの音に反応して電球が明滅し、その明滅が逆にアーティストの次の音に影響を及ぼす、というループが生まれ、今までにない強烈な緊張感をうみ出すことができました。
白熱電球光のあたたかさや鋭さを感じるとともに、ふっと音が止まった時の瞬間的な暗転は、「無音の静かさ」を極限まで増幅したようにも感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=xt074KgxDpI
https://www.youtube.com/watch?v=3VsAid6lZ-Y

コンセプト
(引用) ひっきりなしに電車が頭上を通過する元町高架通商店街。電車が通ると、すごくうるさく、まともに話しも出来ません。 でも、電車が去ったあと、耳をすますと、高架下でもいろいろな音がしていることに気づきます。 電車の音、話し声、街のBGM、車の音… あたりまえの事ですが、人々の活動が、様々な音を生み出しています。 本作品で私たちは、音に反応して光る電球を用いて、神戸の街の活動を光の動きで表現します。 普段何気なく聞き流している街の音に合わせ、光を点滅させることで、人々の活動を視覚的に際立たせます。 鑑賞者は、音と光の点滅を通して神戸の街のエネルギーを感じ、また、神戸の人々の多様な活動をこの高架下から想像します。

この作品は、電球、コンデンサマイク、音量を光の明滅に変換するアナログな調光回路で作られています。
作品メイン制御ボックスの中身はこんな感じ。

この作品は駅のホームにも設置しました。
ひたちなか海浜鉄道の那珂湊駅です。

みなとメディアミュージアム2012

駅のホームなので、電車がきたり、お客さんが集まってくるとピカピカ光ります。

「反射する音楽 [Reflective Music]」
これは、上述のBrilliant Noiseに加えて、音に反応して揺れるミラーを利用したライブパフォーマンスです。
「TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL ― SOUND, ART & PERFORMANCE ― PART 2 」(2011年2月、トーキョーワンダーサイト渋谷)にて、ドラマーの出口智也氏と行いました。

ドラマー1人 vs 音に反応して動くミラー&明滅する照明 およそ1時間の即興バトル。非常にハラハラしました。

https://www.youtube.com/watch?v=zLanZDEJlLc

音楽を水・空気・光で可視化させる

主に2008〜2010年ころ、野外フェスティバル・クラブイベントに参加してPAブースの音をもらって作品を動作させていました。渚音楽祭、Sense of Wonderに出させて頂いたり、秋葉原MOGRAや青山蜂などでも展示しました。
Maker Faireができる前の、Make: Tokyo Meeting05と06にも出展しました。爆音で近隣のブースの方にご迷惑をお掛けしてました…。

「Grooving Water」
音に反応して水を飛ばす作品。
下にスピーカをセットし、超撥水加工の布を上に張って水を垂らします。

「Airquake」
音に反応して白煙を上下させる作品です。
中にスピーカーを入れて、バスレフの原理で空気を振動させています。
これは昔、スピーカーにドライアイスを突っ込んだところ、バスレフの穴から煙が振動しながら流れてきたのが衝撃的で、それをヒントに作りました。

https://www.youtube.com/watch?v=gT6atj3Gt38

「Sparker」
スピーカーに蛍光ビーズをのせて、それをブラックライトで照らす作品です。ブラックライトの50Hzの点滅によって、ビーズの軌跡が美しく描かれます。
電子工作コンテスト2012で「コルグ電子楽器賞」を頂きました。

https://www.youtube.com/watch?v=yjguUuvwUXw

ほかにもいろいろあるのですが、作品紹介はひとまずここまで。
次回は、先日六本木アートナイト2014で展示した作品「閃光」について、ものづくりの裏側を含めてご紹介したいと思います。

ゼロバイゼロについてご興味を持った方は、ぜひWebサイトやFacebookをご覧ください!
https://www.facebook.com/oxoxo.zerobyzero

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