3Dをはじめよう!(1)「いまさら聞けない3D part1」

3Dをはじめよう!(1)「いまさら聞けない3D part1」

塩澤 豊
塩澤 豊 (ID281) 公認maker 2014/07/14
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世の中では「3Dなんとか」がもてはやされ「なんだかなー」と思っている人もいるかもしれません。

特別なメガネで見る3D映画や3Dテレビもあるし、TVゲームも3Dだし、昨年はテレビや雑誌で「3Dプリンターは魔法の箱で何でも作れる」と大騒ぎ、でも「3Dプリンターでプリントするためには3Dデータが必要」と、3Dなんとかプリンターを説明するためにまた3Dなんとかデータという単語が出てくる。知ってて当たり前の様に3Dという言葉が使われています。

本当にみんな知っているのか?そもそも知りたいと思っているのか?私はまだほんの一部の人しか知らないし、知りたいと思っていないと想像しています。

そこで、少しでも多くの人に3Dなんとかに興味を持ってもらいたいと思い、3Dについてなるべく簡単に解りやすく解説してみたいと思います。

3Dとは「3 Dimension」の略称で日本語にすると「3次元」、つまり「空間や立体」のことです。でも3Dと聞くと、コンピュータの匂いがプンプンします。実は3Dと言う言葉は「デジタルの3次元」を意味している事がほとんどです。つまりコンピュータの中での3次元です。

といっても、コンピュータでやる事と言えばインターネット閲覧、ワープロ、表計算と言う方のがほとんどだと思うので、コンピュータで3次元と言われてもピンとこないでしょう。平面的なコンピュータディスプレイで作業し、多くの場合制作されたモノは紙にプリントする事を想定しているからです。少し3次元的要素が入ってくるモノとしてデジタル写真が挙げられます。撮影する際、被写体をどのくらいの大きさでどこに配置するかを考えますが、意識せずに「奥行き」つまり3次元を考えている事になります。現実の世界をデジタルで記録する訳ですが、3次元空間を2次元の画像に変換する作業と例えられます。

逆に、現実には存在しないモノ、存在するが記録するのが難しいモノをあたかも本物の様にコンピュータを使って表現する方法があります。コンピュータグラフィックス(http://ja.wikipedia.org/wiki/コンピュータグラフィックス )(CG)です。もしくはVFX(http://ja.wikipedia.org/wiki/VFX )(Visual Effects)と言う事もあります。最近のCGはほとんど3Dで制作されています。CGを積極的に取り入れているモノの代表例が映画やTVコマーシャルです。最近の映画でコンピュータを使っていないモノは無いと言っても過言ではありません。

今年3月に開催された第86回アカデミー賞(http://ja.wikipedia.org/wiki/第86回アカデミー賞 )で監督賞、特殊視覚効果賞など7部門賞を受賞した「ゼロ・グラビティ」では驚くべき手法で映画のシーンを完成させています。演技する役者、カメラ、照明をすべてコンピュータ制御のロボットで動かしながら撮影し、CGで背景を合成しています。この説明では良く解らないと思うので、メイキング映像をご覧ください。

ゼロ・グラビティー メイキング

http://youtu.be/nFTKGBlVEqk

また、少し前にヒットした「アバター」(現在続編を制作中)という映画では役者も全てCGのキャラクタに置き換えられています。役者の表情や身体の動きをコンピュータに取り込み、3Dのキャラクタが役者の動きに合わせて演技していました。こちらもメイキング映像が公開されていますので、ぜひご覧ください。

アバター メイキング

http://youtu.be/P2_vB7zx_SQ

いかがでしょう?なんだか面白くなってきましたか?

現実の世界に存在するものの制作現場でも3Dが使われています。我々が日常当たり前の様に使っている自動車やスマートフォンなどは3D CAD(http://ja.wikipedia.org/wiki/CAD )(Computer Aided Design)(http://ja.wikipedia.org/wiki/CAD )というソフトウェアを使って設計・開発されています。CADで製品の機能・形・大きさなどを決め3Dデータ化します。(3Dデータについては別の機会に解説するつもりです)実際の製品を作る前にコンピュータ上で様々な検証が行われ、製造に3Dデータが活用されます。また、テレビCMやカタログなど販売促進のためにも活用されています。(自動車のテレビCMのほとんどは、現実の車を撮影したものではなくCGです。)

http://youtu.be/wKFHW4TIu10

毎日通っているオフィスや自分の家を3Dで見る事もできますし、3Dのレゴブロックで遊ぶ事もできます。

Google Earthで東京スカイツリーを見たところ。(スカイツリーも3Dで設計されています)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%BC/@35.6992644,139.8107,1566a,35y,39.11t/data=!3m1!1e3!4m2!3m1!1s0x60188ed0d12f9adf:0x7d1d4fb31f43f72a?hl=ja

Lego | buildでは、レゴブロックをコンピュータ上で組立てて遊ぶ事ができる。
https://www.buildwithchrome.com/

このように3Dの事を知らなくても、身の回りには3Dを使ったモノが溢れています。今回は、3Dがどんな所で使われているかを書いてみました。少しでも3Dについて知ってみたくなって頂けていれば良いのですが…。

次回からは、3Dを作るためのソフトウェア、3Dデータや3Dプリンタなどについて解説していきたいと思います。

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