「VOCALOOP」ボーカロイドをループ・エフェクトして歌わせられるガジェット

「VOCALOOP」ボーカロイドをループ・エフェクトして歌わせられるガジェット

VOCALOOP
VOCALOOP (ID1543) 公認maker 2014/11/25
0
https://www.youtube.com/watch?v=O0pdGyRxu2o

はじめまして!
VOCALOOPプロジェクトの企画・試作アプリ担当の加々見翔太( http://twitter.com/mirrorboy )です。

私は、いままで楽器開発の仕事や音楽アプリケーションの企画・開発、Cycling74 Maxを利用したDJ / VJなどを通してネットレーベルやクラブカルチャーに携わってきました。
最近ではコバルト爆弾αΩとして「あのタグで待ってる」という秋葉系VJソフトの企画・開発をしました。その甲あってか、シンガポール国立大学にて秋葉系音楽カルチャーについての実演とプレゼンなどもしています。メイカームーブメント関連では、過去にmake ogaki meetingとmaker faire tokyoにて出展とライブをした経験があります。

そんな私が今取り組んでいる最新のプロジェクトがVOCALOOPです。 メイカームーブメントに触発された有志メンバーを集め、VOCALOOP - ボーカロイドをループ・エフェクトして歌わせられる電卓型ガジェット-を開発しています。プロジェクトの目標は、VOCALOIDをループシーケンサー化・ガジェット化することで、気軽に日本語の歌や声で遊べる楽器を、日本やアジア、そして世界中に発信する事です!まず楽器を使った事の無い方々に少しでも理解して頂けるようにデモ動画が用意してあるのでご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=xLpX2M7I6og

このように、言葉やメロディを入力し切り替える事で、ボーカロイドによる偶発的な歌・メロディ・フレーズを得ることができる楽器です。ピアノやギターのように練習をしなくても、音楽的な知識(例えば、五線譜が読めるだとかコード進行がわかる)が無くても、面白いフレーズが作れたりする事が醍醐味です。もちろん音楽的な知識を知っていれば、さらに人々に共感されるフレーズをつくる事も可能です。予想ができない音を出したり、無限に繰り返したりといった人間が人力でやると疲れてしまうような事が得意だったりするのもポイントです。

今後、こちらのブログを通して、開発状況の報告や、コンセプト・設計・デザインの考え方などを公開していき、全国のメイカーの皆様の参考にしていただけると幸いです。まず最初という事で何故こういったループ楽器をつくってみようと思ったかをお伝えしたいです。

そのためには、まずVOCALOOPをつくる上で、特に我々が目標の1つとしている楽器を紹介します。その楽器はRoland社のTB-303というベースマシンです。この楽器は元々バンドマンが楽器練習する時にベースを鳴らすためにつくられたそうですが、そんな風に使ってる人は、ほとんどいないようでして、何故かクラブ音楽で絶大な支持を受けています。とりあえず動画を御覧ください。(前奏が長いので1分くらいから見てください!)

https://www.youtube.com/watch?v=RHp2KO8cUX0&feature=kp

アシッド動画


このビヨビヨしてる音がTB-303の特徴であるアシッドベースです。クラブで聴くと「AAAAAACCCCCCCCCCCIIIIIIIIIIIIIDDDDDDDD!!!!!!!」ってなってテンションがあがる人が世界的に存在しています。アシッドハウスというクラブ音楽です。

そもそもは、ハウスDJの DJ Piererが手元にあったTB-303のフィルターやレゾナンスをイジイジするとこのビヨビヨサウンドが鳴る事に気がついてテンションがあがり、さっそく曲を作ってシカゴのクラブに持って行き一晩で3回も4回もかけたそうです。深夜になりアシッドが効き出した観客が爆踊りし、そして伝説へ…。TB-303という楽器さえあれば、このようなアシッドサウンドを手に入れる事ができたため、アメリカ国内に収まらずアシッドハウスはヨーロッパに飛び火していき様々な音楽ジャンルに影響を与えたとか。そんな偉大な楽器です。アシッドハウスの歴史について、私が読んだことある本は、野田努さんの「ブラックマシーンミュージック」是非ご一読を。

楽器は、どこで何の音楽に使われるか分からないためTB-303のように「今までにない音が出る」というその一点だけで世に出す意味があると私は信じています。VOCALOOPで出る音は、ちょっとおかしな歌声です。この歌声が楽しいと思えるのは、あくまで我々の感覚なので世の中で全く共感されないかもしれないし、共感されるかもしれない。一体全世界で何人くらいが欲しいと思うのか、いくらなら欲しいのか、わからない事だらけです。ですが、一先ず自分達の感覚を信じて試作を作ることができる。それがメイカーの良い所だと思います!

ちなみに欧米で大変流行したTB-303でRolandさんが儲かったかというと、そうでは無いらしいです(笑)アシッド・ハウスが流行する前にRoland社はベース楽器としては全く鳴かず飛ばずのTB-303をディスコンにして、夢の島に捨てていたという噂を耳にしたことがあります。それでも近年 AIRAシリーズ TB-3 として復活したのは、とても嬉しいお知らせでしたね。


*VOCALOID(ボーカロイド)は、ヤマハ株式会社の登録商標です
*eVocaloidは、ヤマハ株式会社の登録商標です

違反について