「Re Flower」OPEN A&T!(5)

「Re Flower」OPEN A&T!(5)

中垣拳
中垣拳 (ID133) 公認maker 2014/08/27
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この連載は、慶應SFCにて1年生を対象にインタラクティブアートのワークショップを提供している団体A&Tの活動を元に、そのような作品づくりを始める人に向けたノウハウやテクニックをオープンにしていくような内容となっています!

それでは、今回の作品紹介です!

http://vimeo.com/74686869

「Re Flower」は、身の回りにある色で花びらを彩ることが出来る一輪の花です。 特別なモノの色で彩られた花びらには、そのモノに対する人の特別な思いが込められるでしょう。

大切なモノで花びらを色付けて大切な人に贈ったり、旅先で見つけた色を集めて旅行の思い出としたり、花というストーリーに寄り添った新しいメディアの提案です。

技術的には、鉢の底にあるカラーセンサと花びらのフルカラーLEDによって実装されていますが、人が思いを込める体験とストーリーのデザインにも挑戦した作品でした。

それでは、展示におけるTIPSについて紹介します。

展示は、沢山の人に作品を体験してもらうことで、達成感を得ることができる最高の場です。作った作品を人に楽しんでもらうことで、アイデア出しや制作の苦労が吹き飛ぶ体験は、何にも代え難いでしょう。

一方で、技術的な側面やアート的な側面など、様々な要素が詰まったインタラクティブアートにおいて、どれだけ効果的に魅せれるかはとても重要で、これにはテクニックと経験を要します。

インタラクティブアートの展示における心構えやテクニックについて、2回に渡って説明していきたいと思います。

展示の形態にも様々ありますが、この連載ではA&Tにおける展示に合わせて、特に出展者が作品についているような展示の場合について説明します。

想定外を想定する

「PCは水没する!」「プログラムのデータは突然吹き飛ぶ!」「デバイスは破壊される!」
ありとあらゆる想定外を想定して、事前に対策をできるようにしておきましょう。インタラクティブアートに不調はつきもの、基本中の基本です。データはバックアップを取っておく、壊れそうなパーツは予備を用意しておく、修理に必要な工具を持っていっておくなど、万全の対策をしていきましょう。試作段階では見られなかった不具合が、中長期的な展示で初めて現れることもあります。

また、万が一センサ等の不調で体験者の入力が認識できないとときのためにキーボード(手入力)で代替できるようにしておくことも一つのテクニックです。ソフト、ハード間で柔軟に対応し、最低限の動作をできるようにしましょう。作品が動かなければどうしようもない!「調整中」はなんとしても避けること。

最悪、うまく動いていたときの動画を撮っておいて、「動いているときはこんな感じです」と見せれるようにしておくのも一つの手です。

魅力的に作品を語ること

SFCの学祭における作品展示

作品について魅力的に語るのは作者の使命です。説明次第で作品が持つ以上の価値を付加できるかもしれません。かといって残念な説明だと、作品の価値そのものを損なってしまうこともあります。
展示において作品を説明する際のTIPSを以下に2点あげてみます。

説明のしかたを模索する

一通り作品の説明ができることは当たり前ですが、たくさんの体験者の方がいらっしゃるので、いくつか説明を試しながら効果的なものを模索してみることをお勧めします。話す順番や、言葉の選び方一つで、相手の反応が変わってくることがあるでしょう。相手の年齢や分野に応じた反応の違いについても考察してみると良いでしょう。積極的にフィードバックをもらいながら、自分自身の言葉に磨きをかけましょう。

最初は想定していなかった質問もたくさん受けるはずなので、展示しながら、それぞれの質問に対する効果的な回答を練っていけると良いと思います。

作品のその先を語る

作品が展示されている状態で終わりなのではなく、その先にどんな未来を見据えているのかを語れるとより作品の価値を深めることができます。その作品がこの先にどう進化していくのか、どのようにして我々の生活に彩りを加え、インパクトを与えるのか。

これまでのアイデア出しやプロトタイピングの過程で巡らせた思考・膨らませた理想の中にその答えはあるでしょう。

 
それでは次回!展示編後半です!

これまでの連載:

OPEN A&T!(4)「24^3」
https://media.dmm-make.com/item/1871/

OPEN A&T!(3)「しゃぼ音玉」
https://media.dmm-make.com/item/1519/

OPEN A&T!(2)「あし@」
https://media.dmm-make.com/item/1517/

「インタラクティブアートを始める人へ」OPEN A&T(1)
https://media.dmm-make.com/item/267/

参考にしてくれた記事

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