ダイオウグソクムシの触角をちょうどいい角度に曲げるにはShade 3Dが最適です。

ダイオウグソクムシの触角をちょうどいい角度に曲げるにはShade 3Dが最適です。

4月26日、27日で開催中の「ニコニコ超会議3」の「超ダイオウグソクムシブース」にて、多くのグソラーに愛されたグソク1号たんの復活祭が行われています。

この1号たん復活をShade 3Dでお手伝いをしましたので、異例の3回連続特集を組みましてこの事件の真相に迫ります。




事の発端は、いつもShade 3Dを応援してくださるサードウェーブ・テクノロジーズ 様からのご連絡でした。


「どうしても蘇らせたいダイオウグソクムシがいる。手伝ってほしい。」



このご連絡を受けて私はそのある一匹のダイオウグソクムシのスキャンデータと対面する事になりました。

ダイオウグソクムシ、1号。


世界中のグソラーから熱狂的な支持を受けたカリスマ的ダイオウグソクムシ。
おそらく歴史上もっとも多くの人間の目に触れたダイオウグソクムシです。

1号たんの訃報には、世界が涙しました。
そしてそこには、とても美しいスキャンデータがありました。
世界に愛された1号たんを復活させる、その為に立ち上がった男達がいたのです。



ちなみにこの1号たんの3Dスキャンは、アイジェット 社がご担当されたとの事です。
(アイジェット社:http://www.ijet.co.jp/

アイジェット社と言えば、3Dクリエイターhinemaruさんの等身大タリーちゃんの3Dプリントをオペレーションされた職人系3D造形スタジオ。

等身大タリーちゃんのクオリティはまさに度肝を抜かれる他に類を見ない3Dプリントの傑作ですが、その加工などでもアイジェット様の職人技が発揮されていると伺っています。

(3Dプリントによる等身大タリーちゃん ⇒タリーちゃんはShade 3Dデータで販売中http://shade3d.jp/unlock/tully/



しかし、この美しく完成されたスキャンデータはこのまま3Dプリントすればいいはずなのに、なぜShade 3Dにお声がかかったのでしょうか?

理由は3Dプリンターの機種にあります。
今回1号たんを生前のままの姿で復活させたいので、3Dプリンターはフルカラーのものを使います。
現在のフルカラー3Dプリンターは石膏タイプの機種になります。

そしてその石膏型フルカラーの3Dプリンターは、3Dソフト側で設定したテクスチャの色が再現できる上に、他のタイプの3Dプリンターより造形速度が10倍ほど速いというメリットがあります。
しかし、造形されたモデルには比較的脆いという弱点があるのです。

そのため通常は細いものやこまかいものを3Dプリントする時には他の造形方法を選ぶのですが、今回生前の1号たんをそのままの姿で復活させるにはどうしても石膏型フルカラーの力が必要でした。

そうすると問題になるのが、この触角。

この見事なカイゼルヒゲのような触角は、フルカラー3Dプリントにするとちょっとした事で壊れたり、そもそも作ってる途中でも壊れてしまったりするのです。

ようするに、グソク1号たんの触角はフルカラー3Dプリントに向いていません。そこでShade 3Dが呼び出されたというわけなのです。
そう、ダイオウグソクムシの触角の問題には、Shade 3Dがよく効くのです。

ということで本題、細すぎて3Dプリントできないグソク1号たんの触角を、Shade 3Dでどうにかしてみます。

どうにかする、、といってもカタチ自体を変えてしまうと1号たん本人ではなくなってしまいます。
それはいやなのでちょっと工夫。触角の曲がり具合を変えて、先っぽが胴体に触れるようにしようと思います。
そうすれば細い触角でも始点と終点が両方本体に固定されるので、たぶん結構頑丈になります。

(触角の先っぽを胴体に触れさせ、強度を高める)

では早速、Shade 3Dを起動し1号たんのスキャンデータを読み込みます。その際、テクスチャ画像を読み込む設定を忘れずにONにしましょう。

(スキャンされた1号たんを読み込んだところ)

透視図ビューをプレビューレンダリング設定にして、テクスチャ設定まで正しく読み込んでいる事を一旦確認します。

(プレビューレンダリングでテクスチャを確認)

スキャンデータはハイポリゴンすぎて編集が面倒なので、単純なガイドオブジェクトをつくりそれを利用して変形させることにします。

まげたい触角に適当に合わせ、ガイドオブジェクトを描きます。

(まげたい触角に合わせてガイドオブジェクトを描く)

ガイドオブジェクトがうまくできたら、左側の「ケージツール」を選択して目的の触角をガイドオブジェクトにバインド(関連づけて追従させる)させます。

(「ケージ」ツールを使う)

バインドすると、ガイドオブジェクトの変形に連動して触角も変形するようになります。

単純なガイドオブジェクトを介して複雑(ハイポリ)な触角を、ちょうど良い具合に曲げていきます 。

(ガイドオブジェクトを変形させると、目的の触角も変形します)

同じ操作を繰り返し、他の触角も危なっかしいものは変形させていきます

(あとは同じ操作で他の触角も変形)

完成。

1号たんが、見違えるほど打たれ強いダイオウグソクムシに成長しました。
これでフルカラー3Dプリントにもまけない子になったと思います。

このように、Shade 3Dはダイオウグソクムシの触角をちょうどいい角度に曲げるのに最適なツールだと言えます。



今回の編集方法はPDFにもまとめ、下記リンクからダウンロードできるようにしました。
iPadやタブレットでも便利に使えますので、ふいに出先でダイオウグソクムシの3Dスキャンデータを編集するような場面に直面しても、これがあればスマートに切り抜けられるでしょう。

【ダイオウグソクムシの触角が細すぎて3DプリントできないのでShade 3DでどうにかするかんたんガイドPDFのダウンロード】
⇩   ⇩   ⇩   ⇩   ⇩   ⇩

※投稿されたファイルについて、当社は一切責任を負いません。
DMM.make利用規約に同意の上、自己の責任でダウンロードしてください。




次回はいよいよ、「3Dプリンターによる蘇生の儀。グソク1号たん復活の儀式(現場)に潜入!」になります。
禁忌を破るテクノロジーによって蘇る1号たん。お楽しみに。

【本記事の掲載元ページはこちらです。】
http://shade3d.jp/news/detail/gusoku-nico

参考にしてくれた記事

記事が登録されていません。
この記事を参考にして、新しく記事を投稿しよう!

違反について