「Modeling with Internet」(3)ワークショップレポート

「Modeling with Internet」(3)ワークショップレポート

菅野 創
菅野 創 (ID155) 公認maker 2014/09/09
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7/26日、マテリアライジング展Ⅱが始まって二週目の土曜日、オートデスクの無料アプリ123D Catchを使って「Modeling with Internet」と題したワークショップをやりました。ここでは今まで2回の連載に書いてきた手法で参加者の方々と一緒に色んな方法、キーワードで画像を収集しまくってモデリングを行っていきました。

4時間のワークショップの中で様々なモデリングが試みられました。

Google Street Viewからランドスケープのモデリング

Google Street Viewのパノラマビューのスクリーンショットを収集してモデリングする試み。なんとメニューバーごとのスクリーンショットだったにもかかわらずモデリングに成功。
画像のリンク先がパノラマヴューのページです。

メニューバーがねじれてモデリングされてしまっているのがかなり印象的、逆にランドスケーブの方は平らになってしまっています。

アイドルマスターのビデオからのモデリング

https://www.youtube.com/watch?v=crjxCe874XE

3D空間内をアイドルが歌って踊りつつカメラの視点は縦横無尽に動きまわります。このビデオをyang02氏の作ったスクリーンショット連写プログラムを使ってキャプチャ。踊ってる子はいつも違うポーズだし、ステージは同じ形はしていても照明の色も違う写真が多く、ダメ元でアップロードしたらなんとモデリング成功。しかしなんやたウミウシのような物体がモデリングされました。かろうじてステージの階段のようなものが確認できますが…。

もともと現実世界に存在しない3DCGを画像から再度モデリングするのが何か色々と間違ってる感じがして面白い。

きゃりーぱみゅぱみゅのモデリング

webデザイナーの彼は、きゃりーぱみゅぱみゅが回転してるOra2のウェブページから素材を抜き出し、モデリングに挑戦。成功は成功だったもののなぜか顔の正面は形にならず、妙な形になってしまいました。

小保方さんのモデリング

なるべくちゃんとモデリングできる対象を探す、と言っていた彼女は顔に的をしぼり小保方さんやきゃりーぱみゅぱみゅ、川越シェフ、野々村議員といったネットに画像がたくさんありそうな対象を淡々とモデリングしていました。そしてなぜかまん丸のせんべいの様に割と凹凸なくモデリングされてしまった小保方さん。

安部首相のモデリング

集団的自衛権の阿部首相の会見の写真をgoogle画像検索やyoutubeビデオなどから収集。少ない画像数ながら、いろいろな角度になるように意識的に集めた結果、まぶたや鼻が尖った、フラットだった小保方さんとは対照的な形になりました。

以上紹介した作品は、ワークショップで個々の発表のあとに投票をして、上位5点に選ばれたものです。これらはプリントアウトされて、会期の最後の週に展示されました。

ここまでのプロジェクトは収集した画像からの3Dモデリングに成功しました。ワークショップ中には残念ながら123D Catchのシステムによりアップした画像からの3Dモデリングが不可能と判断され、3Dモデルが得られなかったことも多々ありました。

しかしそれらの試みの中には、とても面白いアイデアがたくさんあったので紹介しようと思います。

尻のモデリング

タモリ倶楽部の番組の最初に流れる映像が話題になっていた気がします。色々なタイプのお尻を「和尻」「洋尻」「おかめ尻」「ピーマン尻」フォルダに分けて画像を収集し、モデリングに挑戦しましたが、残念ながら成功しませんでした。尻の画像は性的なインターネットにあふれる画像としては代表的なものだと思うので面白い試みだったと思います。それこそ、ろくでなし子さんは自分の性器をスキャンしましたが、インターネットにあふれる性器画像から平均的な形の性器のモデリングも可能かもしれません。(ちょっとやってみようかな)

靴のモデリング

NIKEiDでは靴をいろいろな角度で見ることができます。またyoutubeの靴を紹介する映像からスクリーンショットを撮りまくってモデリングに挑戦していました。彼のデスクトップがスクリーンショットのファイルだらけになっていたのが印象的でした。ネットショッピングの興隆もあって最近のECサイトでは商品の色んな角度からの写真を見ることのできるサイトが増えています。どこのECサイト行っても3Dモデルが表示されるようになる日も近そう。

有名な現代美術作品のモデリング

デュシャンの泉など超有名作品は画像がインターネットにたくさんあって、背景は違えど、色んな角度から画像を収集できます。ネット上の写真から作った複製ができたら是非ともプリントアウトしたかったアイデアだったのですが、残念ながらこちらも成功しませんでした。

石膏像のデッサン画像からのモデリング

彫刻の写真を撮ってモデリングするのはよくある例だけれど、デッサンの画像を集めることで3Dモデリングに挑戦する非常に面白い試み。人の目と手を一旦経由したデッサンからどんな3Dモデルが生成されるか非常に興味がそそられ、本当に成功して欲しかったのですが、結局制限時間内ではうまくいきませんでした涙。

ドキュメンテーションビデオ

https://vimeo.com/104096323

まとめ

人が違えば検索する対象もぜんぜん違う、参加者の方々の作家性というかバックグラウンドのようなものが透けて見えるような結果がでてきたのが非常に面白かったと思います。(それさえもキャプチャされる欲望とも言える。)僕は今ベルリンに住んでいますが、是非ともチャンスを見つけてこのワークショップをこちらでもやってみたいなーと思っています。ベルリンの人たちは何を検索するんだろう…。

また、みんな実際の形と違う形状に予想不可能にモデリングされてしまうことに面白さを感じていたことは有意義だったと思います。最後に参加者の方から、今でこそかなり精巧にできているパノラマを自動生成するソフトも、一昔前は今回の123D Catchの様にエラーが多く、歪んだイメージが生成されることが多かったという話が出ました。ワークショップでは123D Catchが想定していない使い方をしてきましたが、これを考慮すると、今の感じでエラーを楽しめるのはもうあと少しなんじゃないかとも思います。

最後にせっかくなので記念写真を360°撮ってモデリングしてみました。

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