スケルトニクス(3)自分のプロダクトを海外に出展してみたい方向け 海外出展の一例

スケルトニクス(3)自分のプロダクトを海外に出展してみたい方向け 海外出展の一例

白久レイエス樹
白久レイエス樹 (ID265) 公認maker 2014/10/08
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7月4日‐6日の間、僕は「Maker’s Block」というシンガポールで行われたものづくりを広く集めて展示するイベントに参加し、自社製品のスケルトニクスを出展してきた。スケルトニクス社にとって二回目の海外出展である。自身のプロダクトを世界に発信したいというMakerは多いと思う。今はまだMakerではなくてもDMM.makeを読んでいる読者なら、少なくとも興味はあるはずだ。今回出展できたのはたまたまお誘いがあり、棚ぼた的な出展だったが、今後の世界展開(大げさ)に向けてかなり多くの収穫があった。本記事が世界に目を向けているMakerの参考になれば幸いである。

1. 経緯

前述した通り、今回のMaker's Blockへの参加は知人の紹介によるものだった。主催者が興味を持ってくださり、知人を介して連絡がきたという形だ。参加条件として、①出演料は無し、②交通費および宿泊費、輸送費は主催者から支払われる、とのことであった。出演料無しという条件ではあったが、初めて海外出展したSXSW(http://sxsw.com/ )の反応も良く、また世界的にスケルトニクスの認知度を高めたいという思いもあったことから、今回の出展依頼を受けた。

2. シンガポールでの反応

シンガポールで出展するからと言って、僕らは特別何かをしたわけではなかった。いつも通りスケルトニクスに乗って、日本でするのと同じようにパフォーマンスした。

2.1 子供の反応

小さな男の子はロボットが好きである。これはシンガポールも日本も同じようだ。とりあえず近くにきて興味津々でこっちを見ていた。もちろん握手を求めれば応じてくれるし、「Cool!」と言ってくれる子もいた。異国の子どもにもスケルトニクスは興味を持ってもらえることがわかった。

2.2 大人の反応

SXSWの方もそうだったが、海外の方が来場者のリアクションが大きい。積極的に話しかけてくるし、写真をたくさん撮る。日本だと、興味を持つ単体のみを撮る方が多いが、海外は自分も一緒に写る。書いてみると大した違いはないのだが、より魅力的にプロダクトを発信したいのであればリアクションの違いも頭に入れておくといいかもしれない。

3. そもそもなぜ呼ばれたのか

シンガポールは技術・モノづくりへの関心が低く、代わりに金融等、短期的に儲けることのできる商品への投資の比率が高いそうだ。Maker's Blockの主催者であるウィリアムさんは、中・長期的に自国の力と成り得る技術・モノづくりの分野を発展させたいと考え、今回の開催に踏み切ったとのこと。

先述の理由から本イベントはこれから国を支えていく子どもたちに興味を持ってもらえるような内容になっている。ウィリアムさんのスケルトニクスを出展させた狙いは、構造の単純さだそうだ。例えば「アシモ」はかっこいいが、中身がどうなっているのか子どもにとってはきっと見当もつかない。スケルトニクスは中身が丸見えで構造も比較的理解しやすく、「作ってみたい!」=モノづくりへの興味の第一歩となるのではないか、という期待を持ってくださったとのこと。効果が現れるのはもう少し先の話だろうが、興味津々で見てくれた子どもたちの誰か一人でもスケルトニクスのようなかっちょいいロボットを作る技術者になってくれることを期待している。
 

4. その他いろいろ感想

[輸送編]

前回のSXSWへ参加した時、EMSを使ってスケルトニクスをテキサスへ発送した。ところが送ったダンボール6箱中5箱が日本へ返品されるというトラブルが発生した。発送先の会場が混雑しており配達できなかったので返送されたそうだ。値段は一番安かったが、こういったトラブルは起きやすいといえる。今回はFedExを使い無事送ることができた。料金はEMSの3-4倍かかるが、海外と国外の輸送環境の違いを考えると、多く払ってでも民間の輸送会社の利用をオススメする。ちなみにFedExは法人登録することで配送料が半額になるので多少コストを抑えることは可能である。

[滞在日数編]

今回僕らは2週間シンガポールに滞在し、そのうち2日はイベント参加、残りはイベントを主催した会社のオフィスにお邪魔して今後のビジネスについてのディスカッションをしたり、観光をしたりした。イベントが終わってからも滞在することで関係者とじっくりディスカッションすることができ、また観光もその国を知る良い機会になった。国によってプロダクトの相性は必ずあると思う。可能であれば長く滞在し、その国をじっくり知る機会を設けたほうがいいと思う。

[知り合い編]

今回の旅が有意義だった一つの理由として、英語が得意でかつ現地に詳しい知り合いがいたことが挙げられる。調べるよりその人に聞く方が早いし、かつ情報の質がいい。また、英語がまだ苦手な僕にとっては英語ではなく日本語で解説してくれるのは大変ありがたかった。普通の旅行でも同じだと思うが、その国に詳しい人が一人いるだけで情報の幅が格段に違ってくる。いつまでも他力本願はいけないが、慣れるまでは効率的に進めるためにも、できるだけ知り合いを見つけて行動を共にすることをオススメする。(高須さん、本当にお世話になりました。)

下記ウェブ・サイトのURLで見れる写真やビデオで、当日のイベントの雰囲気が分かると思う。そちらもぜひご覧いただきたい。

■Makers' Block
http://makersblock.sg/

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