3Dプリンタは便利なのか?工学部学生が一年間で作ったものを紹介してみた(前編)

3Dプリンタは便利なのか?工学部学生が一年間で作ったものを紹介してみた(前編)

回路師
回路師 (ID175) 公認maker 2014/09/08
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世間では騒がれているが、どれくらい3Dプリンタは便利で面白いのか。3Dプリンタを一年間使って作ったものを紹介します。

3Dプリンティングの時代

3Dプリンタは名前の通り3Dの物体を印刷してしまう夢のような装置、数年前から製造業のサンプルや医療の人工骨を作るような用途で用いられてきましたが、近年は小型・低価格化が進み、学校の教育現場や個人の自宅でも扱えるとして、注目されています。
家庭用の3Dプリンタが登場し始めたのが3年程前で、当時は20~50万と高価でしたが、欧米を発端に起きたメイカームーブメントにより広く知られるようになり、今では多くが10万以下で購入できます。

僕も趣味や大学の研究で3Dプリンタを使ってきました。設計したデータを帰る前にプリンタにセットしておくと、次の日の朝には完成している。以前は、外注して数週間待たなければならなかったものが1日もあれば作れてしまいます。同じものならボタン一つでいくらでも作れますし、設計データをちょっといじれば作り直しも気兼ねなくできます。

メイカーにとって夢の装置

僕は以前所属していたロボコン部でCADで設計したものを作る習慣が身についていて、趣味でも同じことをしていたのですが、設計したものを形にする作業が大変で、できるだけ効率的に作りたいと考えていました。たぶん、3Dプリンタはそういったメイカーにとって夢のような装置で、時間も労力もお金も軽減してくれるのです。

そんな夢のような装置を1年ほど前に購入しました。
6万円の家庭用3Dプリンタ『Printrbot LC』です。
http://printrbot.com/

ノズル径:0.4mm
積層ピッチ:0.2mm
最大造形サイズ:125×125×120mm

どれくらい便利で面白いのか

冒頭から夢のような装置だと言っているものの、購入当初は友人に『便利なのはわかるけど家庭じゃ使う機会はないし買うほどの価値はないだろう』と言われてしまいました。たぶん実際に使ってみないとこの装置の価値はわかりません。なので、今回は僕が一年間で作ったものをジャンル別に紹介して、3Dプリンタがどれくらい便利で面白いものか、皆さんに考えてもらおうと思います。

便利道具

a. 自転車傘ホルダー
自転車で傘を運ぶのにフレームに挿し込んでいる人がいますが、僕の自転車はそういうことができないので、固定器具を作りました。普段人が作ったデータから印刷することが多いですが、これは自作です。


b. ヘッドホン掛け
ヘッドホンは中途半端にでかいので机の上には置きたくないですし、結構置き場所に困ります。そこで壁掛けを作りました。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:291465

c. バッグクリップ
お菓子や調味料の袋を閉じておくのに便利なクリップです。正直作らずとも買えば済みそうですが、面白半分に作って使っています。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:46290


d. カップ
マイカップなんて言葉もあるように、普段使ってるカップが自分専用だとちょっと嬉しかったりするものです。写真のカップは他人のデータから作ったものですが、コーヒーカップが無かったのでちょうどよかったです。そのうち自分オリジナルデザインのものを作ってみたいですね。印刷したままだと液体が浸透するので表面はアセトンで溶かしてコーティングしています。陶器のようです。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:159884

アート

a. iPhoneギアケース
名前の通りギアが付いたiPhoneケース、ちゃんとギアが回るので手元が暇なときに遊べたり、見た目が奇抜なので会話のネタになったりとなかなか活躍してくれています。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:65810

b. 電子基板のケース
Arduinoとかラズベリーパイとかの基板のケースは買うと高いですしちょうどいい形状のものがないので、自分で作れるのはとても便利です。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:24945


c. キャラキーホルダー
WEBで見つけた画像がかわいくてキーホルダーが欲しくなり作ってしまいました。ベース部分を3Dで印刷して、表面のプリントは普通の2Dプリンターでシールに印刷して貼っています。

d. ネギ振りはちゅね
初音ミクのSD化キャラクターはちゅねミクが電池を入れるとネギをふるおもちゃを作りました。モータ以外、ギアも含めて全て3Dプリンタ製です。結構複雑な機構なので設計に苦労しましたが、頑張ればこういうギミックが面白いものも作れます。

楽器

a. リコーダ
楽器はそう簡単には手作りできないので、印刷できちゃうなんて凄いですよね。たぶん誰でも作ることができ、調整次第でちゃんとした音程も出せます。画像のものは調整なしで印刷しただけですがかなり音痴でした。音色は普通のリコーダでした。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:12301

b. オカリナ
こちらも音色は綺麗でますが音程がずれています。きっと作者のプリンタでは音が外れていないと思うのですが、印刷するプリンタによって音がかわってくるのかもしれません。

データはこちらから頂きました。
http://www.thingiverse.com/thing:234512

実際どんな音色か以下の動画でご覧になれます。

https://www.youtube.com/watch?v=7hk0w3O71jA&feature=youtu.be


便利道具、アート、楽器の用途で作ったものを紹介しましたが、まだまだ色々な用途があります。次回は便利装置、修理等の用途で作ったものを紹介します。

これまでの連載:回路師

全力でスイッチをONするとOFFするロボットの技術と映像製作法を解説してみた!(後編)
https://media.dmm-make.com/item/1861/

全力でスイッチをONするとOFFするロボットの技術と映像製作法を解説してみた!(前編)
https://media.dmm-make.com/item/1859/

全力でスイッチをONするとOFFするロボットの技術と映像製作法を解説してみた!(前編)
https://media.dmm-make.com/item/1859/

全力でスイッチをONするとOFFするロボットを作ってみた!(後編)
https://media.dmm-make.com/item/1503/

全力でスイッチをONするとOFFするロボットを作ってみた!(前編)
https://media.dmm-make.com/item/1499/

全自動でレポートを書くロボットをつくってみた!(後編)
https://media.dmm-make.com/item/253/

全自動でレポートを書くロボットをつくってみた!(前編)
https://media.dmm-make.com/item/897/

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