"PLEN the Driver" プロジェクト

"PLEN the Driver" プロジェクト

Engadget Fes 2014 WinterでPLENは、ロボット専用自動車を運転しました。今回は、いつものようにスマートフォンでは操作をしません。代わりにPLENはキネクト、ブレインウェーブといったセンサーを駆使して、身振り手振り、そして脳波で動きました。

チーム結成

発端は、10月2日の渋谷のFabcafeでのカーデザイナーのユニットt-o-f-uとの出会いです。何か一緒にやろうと幾つかのアイデアが俎上に上りましたが、「ロボットが車を運転してくれたら、自動運転カーは不要じゃない?」という一言に皆が賛同して、PLENが車を運転するという企画が纏まりました。PLEN Projectが3Dデータと実機を提供、t-o-f-uが専用車を設計し、エンジニアのTAK TEKが機構を担当します。

センサーチームの参加

アイデアは広がります。Bluetoothを使ってコマンドを送っているなら、キネクトでもPLENを操縦してみようとなり、センサーの専門家Tokyo Motion Control Networkが参加します。通信プロトコルを開示すると、キネクトとの接続はすぐに完了しました。しかし、どの動作でPLENへ指令を送るかが議論となります。PLENの関節数と稼働方向の制約から、人間とPLENの動きをシンクロさせる事は出来ません。多くの来訪者のために、シンプルかつ誤作動しにくい動作設計も必要となります。相談の結果、主に手の動きでコマンドを作ることになりました。

PLENカーの制作

デザインが決まらないと機構が進まない、車が完成しないとPLENの動作制作が出来ないという悩みは、フェイスブックグループ、スカイプを活用して解決しました。データの交換、画像の回覧はオンラインベースで、オンサイトミーティングは仕事が終わった後でFabcafeに集まり、多くのメンバーがプライベートの時間を削って進行を支えてくれました。こうして11月13日にはPLENカーのモックが出来上がりました。

完成そしてお披露目

そこからは、車の高さや椅子の形状、操縦レバーの位置の調整が続きます。また、PLENの可動範囲から運転方法も影響されます。16日になってやっと乗車下車のモーションが完成します。21日、遂に実物のPLENカーとキネクト、稼働PLENの接続が行われました。24日のフェス当日は、まるで新曲を披露するシンガーの心境でした。両手を握ると前進。両手を開くと停止。大勢の方が挑戦し、始めは戸惑いながらも、みんながPLENカーの操縦を楽しんでくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=ut_5YpKA43k&feature=youtu.be

今後の展開

キネクトでロボットを操作して自動車を運転するくらいなら、最初から車を自動運転させればいいという考え方もあります。でも大組織を持たず、自らのリソースが豊富でない私達は、この迂遠なアプローチをとったからこそカーデザイナー、マシンからセンサーのエンジニアまで多くの外部の専門家達とチームを作る事が出来たと思います。このプロジェクトは、オープンなプラットフォームがユーザーイノベーションを生むという事を確信できる経験になりました。PLENは、これからもたくさんのプロジェクトを実施して行きたいと思います。

違反について