多色タオバイザーやってみた(もしくは小ロット生産が抱える部材問題)

多色タオバイザーやってみた(もしくは小ロット生産が抱える部材問題)

kinneko
kinneko (ID379) 2015/02/02
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第二回クラウドファンディングへのご協力、ありがとうございました。

タオバイザーの第二回クラウドファンディングへのご協力、ありがとうございました。
結果は、50%の達成に終わりましたが、170名の方のご協力をいただきました。

第二回のクラウドファンディングをやるにあたり、まったく同じものを作るのは芸がないので、以下の変更をを行いました。

・黒(濃いグレー)モデルの追加
・レンズ固定シールの変更(筐体を捻るとレンズが外れる問題の解消)
・滑り止めシートの追加(スマートフォンが滑る問題を解決)
・磁石の廃止(Nexus5くらいしか対応できないマグネットスイッチを廃止してコストダウン)

ミニマムロットで製造したのですが、まだ半分くらいは残っていますので、まとめて使いたいというご要望がありましたら、タオソフトウエア(vrhd@taosoftware.co.jp)にご相談ください。

2/28に金沢工大で開催予定のイベントでも、手売りする予定です。

口径の大きなレンズの調達の目処も立ち、ファンドが好評であれば、より見やすいRev.2の製造も考えていたのですが、ちょっと資金的にも、市場開拓の面でも、停滞しています。

小規模生産プロジェクトでは、部材調達の変動が痛い

さて、そのクラウドファンディングでもご報告しているように、タオバイザーで使用している材料のエフセルが、円が弱いこともあって、原材料高騰を理由に値上げになりました。

また、仕入れロットの数量についても、使用していた1.5mmの赤・黒について、通常生産をやめて受注生産に変更するという連絡もありました。

受注生産になると、仕入れロットが2桁ほど大きくなってしまい、一回の製造で、とても捌き切らない在庫負荷をかかえることになってしまいます。

在庫=お金ですので、小さい製造プロジェクトでは、維持できるものではありません。

ファンドベースの製造企画には、パーツのEOL(生産終了)や値上げ、MOQ(最低ロット)の変更は、プロジェクトの死活のかかった頭の痛い問題です。

皮肉なことに、ここのところ原油の価格は下がっていますので、元のコストやロットに戻るといいのですが、長いこと値上げを我慢してきたメーカーとしては、一度上げたものを下げるようなことはしてこないと思われます。

ここで取りうる選択肢としては、以下が考えられます。

・素材を変更する
・厚みを1mmか2mmに変更する
・色を変更する
・もうやめてしまう

タオバイザーは、初回のファンドでは、メディアにも取り上げていただき、潜在需要層に一定のリーチができましたので、予定以上の成果を上げることができました。

二回目のファンドでは、ミニマムロットでの製造品をさばくこともできず、半分の結果に終わりました。結果は「大」はつかないものの、全体に赤字という感じです。いろいろな部分を圧縮して、ひどくはならないようにしています。

このまま継続しても、それほど意味があるようには思えないのですが、半分は趣味のようなプロジェクトですので、「継続は力なり」とは思ってはいます。

いすれにせよ、プロジェクト継続には、資本力がないと難しいことです。

素材を変更する

素材を変更するという手はあります。

コストダウンなどではよく使われる手法ですが、タオバイザーにおけるエフセルは、プロダクトの大部分を占めるパーツであり、テクスチャや機能の変更は、かなり大きな変化になってしまいます。

安全で汚れにくい素材のCardboardという、基本コンセプトにも影響が出てきてしまいます。

素材変更による金型の変更や、強度変化による設計変更など、コスト面で無視できない要素も出てきそうです。

これはできでば避けたいところです。

厚みを1mmか2mmに変更する

厚みを変更するという選択肢もあります。

値上げということには変わりはないのですが、色が同じで厚みの違うエフセルについては、まだ小ロットでの調達が可能です。

1mmに薄くすると強度が確保できません。これは、おそらく設計変更が必要なレベルです。

2mmにすると、強度は問題はないのですが、設計上のマージンの値に変更がでてきて、うまく組み上げられない可能性があります。

厚みの変更は、金型の調整が必要になります。金型を大きく変更することはないので、コストはあまりかかりません。

最大の問題は、プラビスにあります。
プラビスには、最低長があるので、重ねて固定するのがユルユルかキツキツになってしまうことです。
最低長が低いプラビスはないので、それ以外の部品変更を考えなくてはいけません。
最低長が高いプラビスはあるのですが、これも次は高すぎてしまうのが問題です。

しかし、これはやってみる価値があります。

色を変更する

タオバイザーのデフォルトカラーの赤については、機能とマーケティングの観点から決めた経緯があります。

外光の透過度や内部反射さえ十分に少なければ、別に何色でなければいけないという問題はありません。

幸い、エフセルの他の色については、通常生産の小ロット調達が可能です。

色によって素材の硬さが若干変わることがありますが、金型の変更は発生しません。

カラーサンプルはあるのですが、はやり組んでみないと透過光や内部反射はよくわかりません。

今回は、これで試作してみることにしました。

試作してみた

第二回のファンドの製造にあわせて、工程コストを圧縮し、多色を作成してみました。

真っ白は反射が大きいのですが、印刷をするのには向いているかもしれません。

濃い青については、安いリングファイルのような安っぽい感じになります。ハーフカットした部分を広げるときに、素材が白く変色する部分が目立つように思いました。

それ以外の4色については、どれを採用しても問題なさそうな感じです。

赤・青・ライトブルー・黒・黄・緑・グレー・白と並べてみると、まるで戦隊物のアイテムのようです。

製造ロットの問題もありますが、多色展開というのも面白いかもしれませんね。

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