Stethos:日用品をタッチセンシティブにするセンサ(1)

Stethos:日用品をタッチセンシティブにするセンサ(1)

大野誠
大野誠 (ID3425) 2015/04/13
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はじめに

はじめまして。モノテクの大野と申します。この記事では、私が大学時代の研究を元にIPAの未踏事業の支援を受けながら作成した、Stethosというタッチセンサーについて紹介したいと思います。

Stethosとは?

Stethosは私たちの身の回りの日用品(机とかコップとか)をタッチセンシティブにするセンサです。紹介の動画があるので、まずはこちらをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=hd28B4D9qb4

Stethosを使うと、お椀からゲームのコントローラを作ったり、オブジェを楽器にしたり、フィギュアを音楽プレイヤにしたり、ということが簡単にできます。

Stethosの使い方

次の3つの手順でタッチに反応するものを作ることができます。

手順2の「タッチを学習させる」というのは、対象物となる日用品に対して自分の使いたいタッチジェスチャを数回実演することによって行います。時間としては数秒から数十秒で、非常にスピーディです。

手順3の「機能を割り当てる」というのは、タッチに対してどう反応するかを定義することになります。これで、学習させたタッチに対して音をならしたり、家電を操作したりということができるようになります。これはMax/MSPやScratchといったビジュアルプログラミング環境を使って行います。

Stethosの特徴

「タッチに反応するものを簡単につくる」そういうコンセプトの製品はすでにいくつかあります。有名なものとしてはMakey MakeyやTouch Board等があります。

https://vimeo.com/60307041
https://vimeo.com/78150218

これらとの違いは、センシングの仕組みにあります。

Makey MakeyやTouch Boardは静電容量式のタッチ検出を使っています。なので、電気を通すものが適用対象となります。Touch Boardの場合、電気を通さないものに対しては、導電性インクを塗ることによってタッチを検出しています。

これに対してStethosでは音響式のタッチ検出を使っています。なので、プラスチックや陶器等の電気を通さないものにも使えます。ただし、音響を吸収する柔らかいものには使えません。また、Stethosでは機械学習ベースの検出を行っているので、1つのセンサで複数種類のタッチを検出することができます。これらによって、Makey MakeyやTouch Boardでは作れないものを作ることができます。

Stethos開発の背景や仕組みについては次回以降でさらに紹介したいと思います。

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