公園2.0キット

公園2.0キット

norisan
norisan (ID3637) 2015/06/30
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プロジェクトの概要

ゲーム・娯楽、健康、安心安全、休息、自然、出会い、これらの価値をマナーと規則と施設を支えに皆で共有する場所が公園です。多様な生活と時間の過ごし方を求める私たちはこれから公園をどうやって楽しみ、どうやってそれを支え合うのでしょうか?価値、マナー、規則、施設の共有と管理の関係はどう進化できるでしょうか?

今回プロジェクトするのは、IoT化した施設とユーザの携帯デバイスを繋げて、ユーザが公園でのインタラクションをその場で作り楽しめる環境の試作キットです。利用者、管理者、ビジネス事業者を対象にしたワークショップを繰り返しながら開発、実際の公園に近い環境で実サイズ試作、実証実験し、公園サービスの未来形を目指します。使う人が自ら簡単に人とものの間のインタラクションをその場で作りだして利用できる、そんな公園の姿を公園2.0と名付けて目指します!

たとえば、バスケットゴールにAPIがついていてバスケットを拡張した新しいゲームを作り出せたり、Ingressのような町に出かけるゲームの中の世界が街灯を通じて街角に顔をのぞかせたり、1週間ジョギングを続けるとデジタルサイネージと噴水がお祝いをしてくれたり、そしてこれらのプログラミングを、週末に友人と公園のベンチで楽しんだり!

キーワード

バスケットゴール、ドローン、ジョギング、ブームボックス、スケボー、レジャーシート、子供ののりもの、噴水、芝生、ベンチ、樹木、ごみ箱、街灯、テニスコート、老人の手元、子供の足、恋人たちのハグ、携帯、音楽、野外映画会、集会、スケッチする人、読書する人、親子、動物(ドッグラン)

プロジェクトの背景

上記写真:http://nomusoku.blomaga.jp/articles/28164.html
公園を歩くと、禁止事項の張り紙が多いことに気づきます。しかし公園は、”XXをできない場所”よりも、”XXができるかもしれない場所”という自由の期待を持てる場所であって欲しい。公園における私たちの希望と期待とルールとマナーの関係は、もっと前向きにならないものでしょうか?

Parkletの例

上記写真:"SFParklet" by Mark Hogan from San Francisco, USA - Freewheel ParkletUploaded by SaltyBoatr. Licensed under CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons

ひとつのヒントが、海外で実践されている、Tactical Urbanismという自分たちで街の空間を作り変える考え方、特に、街のすきまの空間を公園のような憩いの場にするコンセプトでした。参考:Parklet https://en.wikipedia.org/wiki/Parklet

一方でこの考え方と活動は、何処でも誰でも簡単にできるものではありません。特に密度の高い東京のような大都市では、自分たちで新しい空間を作り出すことはとても難しい。今ある公園の空間のあり方を変えてゆくのが現実的です。

https://youtu.be/Ik57sVgZ-7k

上記ビデオ:"Drone Soccer" Pepsi

私は、公共の情報がAPIを通じて公開されるなかで新しい価値を得ていることに着目しました。一方で、公園もまた、公開され、共有されるものですが、情報ではなく、物理的な施設です。ですから、今ある公園の施設をInternet of Things化してそのAPIを公開し、より広い活用ができるように、新しい価値を生み出せる環境を整えたら、”XXができるかもしれない場所”へとそのイメージを変えられるかもしれません。 
参考:Drone Soccer https://youtu.be/Ik57sVgZ-7k

プロジェクトの目的

1:利用者にとっての公園2.0のビジョンの価値を公園2.0キットのプロトタイピングのなかで見つけ出す
2:見つけた価値を実際に支える方法を技術的、制度的に模索
3:公園2.0のビジョンとプロトタイプを公園の管理、関係ビジネス事業者に売り込む

プロジェクトの進め方

スカラシップ期間のミッション
Edisonと携帯電話をコア部品として、ユーザと共に、広いユーザと共有できるものを開発する
開発にも関われるMakerスキルをもった初期ユーザのコミュニテイをつくる。

スカラシップ期間の開発
ロジックはIFTTT https://ifttt.com/ など既存のエンドユーザプログラム環境を生かしながら、センサー、アクチュエータの試作をEdisonをベースに作り、ワークショップを繰り返しながら利用シナリオを広げて各部分のバージョンアップに活かす。理想は公園(そのば)で友人同士で簡単にプログラムして遊べる環境の構築と運用

Edisonだから解決できる課題
小型、高速でワイアレス通信機能をもつため、センサーの情報処理、アクチュエータ部の自律制御をたとえばArduinoに比べて余裕をもって行える。ロジックとの接続について、たとえばIFTTTとはMaker Channel (http://mag.switch-science.com/2015/06/25/ifttt-maker-channel/ )を通じてFacebookなどの既存のサービスと同じように接続できる。

DMM.make AKIBAがプロジェクトを加速できる
センサー、アクチュエータの外装や、ワークショップやテスト会場となる公園の既存の施設(街頭や遊具)と調和する外装の試作製作の加速。

また、大出力の街灯を新たに用意するのではなく、鏡やゴボ板(参考 http://www.lightcosmo.com/technical/technical_gobo02.html
のような簡易フィルターをレーザーカッターなどで切削して既存の街灯の光を操作するテクニックにもAKIBAの機材が充分に利用できる。

実際の公園、または、公園的な場所をDMM.make AKIBA周辺で探す
TBD

ワークショップPhase 1
最初はMakersを対象に、コードを書いたり工作することも含めたワークショップ。
センサー、ロジック、アクチュエータを使ったシナリオの試作品を実現するキットを今ある開発環境やハードウェアの組み合わせで実現する。

ワークショップPhase 2 
公園以外のセンサー(てんき情報API、携帯のカメラ、携帯の各種センサー)、複数ユーザーのコントローラ(携帯電話)をまたぎ、1つ以上のアクチュエータのコントロールを利用したシナリオの実現

シナリオ、センサー、アクチュエータ、ロジックの例

シナリオ例:
ゲーム:バスケのゴールを数えてサイネージに表示、勝敗が決するゴールでは街灯がまたたく
健康:ジョギングのペースがあがると、街灯の色も”熱く”なって興奮をささえる
マナー:ゴミ箱にゴミが捨てられたら、サイネージとスピーカーから感謝のメッセージが聞こえる
安心安全:夜中に子供や老人がやってきたら、いつもよりも明るく足元を照らす
共有:街灯やすべり台を使って陣取りをするゲーム(Ingress)を多人数で楽しむ
協調:お爺さんと公園2.0を操作して楽しむ子供。デバイスを持たない人と共に楽しむマナー

センサー例:
バスケットゴール:ゴールをカウントできる。ボールに貼り付けたRFIDタグを認識できる
ジョギングコース:携帯電話のアプリから、ランナーの位置を取得する
滑り台などの遊具:振動や遊具の動き、ゴールが達成されたかを計測する
ゴミ箱:ゴミが投函された瞬間、分別の有無、人の通過
地面の凸凹:水がたまっているか、近くに人がきたか

アクチュエータ例:
街灯、サイネージ、スピーカー、噴水、遊具の振動

ロジック例:
センサーとアクチュエータの間の振る舞いを公園利用者自身が携帯経由でプログラムできる。
参考例:
IFTTT https://ifttt.com/
IFTTTにEdisonなどを接続するMakers Channelについて http://mag.switch-science.com/2015/06/25/ifttt-maker-channel/
Mesh http://meshprj.com/ 



プロジェクトの進行状況

公園2.0キットの開発はまだ始まっていませんが、藤村はメディアアーティスト、UXデザイナーとして都市空間でのインタラクションの設計に関わってきました。今回は、専門家だけで設計を完了するのではなく、試作品を作る環境を準備したうえで、それを活用したアイデアをワークショップを通じて探ります。以下に、Limelight (2014年)Remote Furniture(2004年)のビデオを参考に添付します

https://youtu.be/5UMdsjpFbw8
https://youtu.be/dqPuLYQYTvM

スカラシップ以後のビジョン

ビジネス化:公園でなかった場所を公園2.0に変える
集客:既存の公園ではなく、企業や商業地の敷地の一部にイベント的に”繋がった公園”を設置して集客に活かす
広告:各種IoT製品のプロモーションイベント、広告への応用。例)バスケットのゴールが決まると駐車場の車のヘッドライトが一斉に光る
タイアップ:例:Ingressとのタイアップ

公園の2.0化:公園の提供管理者、事業者と意義を共有
ブランディング:自治体が管理している公園に(たとえば、イメージが関連するIoTなどの)企業がスポンサーになってこれらの機能をつけてブランディング活動の一環にできる。例)世田谷ソフトバンク公園
イベント、タイアップ:公園のイベント会場化を簡潔にローコスとで、エンドユーザ主導でできるようになる。
IoT化による市場開発:造園、公園資材、公共サービスの分野をIoT関連企業の市場として開拓できる。
公共サービス:フルキットが装備された公園を使って公園向けサービスをプロトタイピング:公園ハッカソンが住民参加の公園活用になる

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