ニコ技深セン観察会に行ってきました(2)

ニコ技深セン観察会に行ってきました(2)

exiii
exiii (ID1009) 公認maker 2015/07/11
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今回のニコ技深セン観察会(2)ではMakeblockとJENESISのレポートをお伝えします。Seeed Studioのレポートはニコ技深セン観察会(1)をご覧下さい。

Makeblock見学

Makeblock[ http://www.makeblock.cc/ ]はアイデアを形にするためのオープンソースプラットフォームです。Makeblockにはたくさんの機構部品・電気部品のモジュールが揃っていて、個々のモジュールは簡単に組み合わせる事が可能です。これにより手軽にメカトロニクス製品を作り上げる事が出来ます。

2個のステッピングモータでアームを動かして先端の吸盤で紙を吸い付ける装置(残念ながら動くところは見れず)。こういった複雑な装置もアルミ製の梁と基本的なモジュールの組み合わせで作られているのが分かります。

梁と梁の固定はこういったL字のアングルが使われています。

面白いと思ったのは電気モジュールの接続。メインの基板に対して各モジュールがEthernetケーブルで繋がる様になっています。もっと小さいコネクタや端子を使った方が良いのでは、とも思えたのですが、簡単に、繰り返し着脱し、さらに誤って外れないようにする事を考えるとこの方式が良いのでしょう。接続が上手く行ったかどうかコネクタ横のLEDの色で確認できるそうです。

ソフトウェアもスクラッチのような感じで手軽に出来るようです。日本語にも対応していました。とにかく分かりやすく使いやすくという意図が感じられます。

ちなみにこちらはMaker Faire Shenzhenで見かけたパラレルリンクを使ったボール転がしゲーム。このように、必ずしも全てMakeblockのモジュールで作る必要はなく、適宜レーザーカッターや3Dプリンタ等を組み合わせることでさらに出来る事の幅が広がりそうです。

Makeblockの中で印象に残ったのは、新製品の開発にハッカソンを活用しているという点でした。ハッカソンを開いて、そこで生まれた筋の良いアイデアをキット化&クラウドファンディングへ。成功すれば販売する。メイカームーブメントの推奨する
・まず作ってみる
・市場の反応を見る
・手直しする
という流れを実際に行っている会社である、との事でした。

JENESIS見学

JENESISは深センに工場を構え、電子製品の設計・製造を行うメーカーです。イオンスマホ等の
格安スマートフォンを仕掛けたのもコチラ。代表の藤岡さんはなんと社内で唯一の日本人で、他
の方は全て中国人との事です。

さっそく中を見学に。髪の毛や埃が入らないように帽子や白衣をお借りして製造ラインへ。

代表の藤岡さんと製造ライン。ハンダ付け、部品取り付け、動作チェック、、という流れで小型
のタブレットの組み立てを行っていました。

パネル貼りあわせ工程は更にゴミにシビアだそうで、部屋が区切られていました。

組み立てだけでなく、温度試験や落下試験もこちらで行うとのこと。ただし、全てを自社で行う
わけではなく適宜外部の会社も使用するそうです(例えば静電気試験など)。そういった試験の
委託も深センでは安価に行えるそうです。

この後に懇親会として、食事をしながら藤岡さんと話す機会を頂きました。
”自分達の世代のハードウェアスタートアップが淘汰されてきたのを見てきた経験から、今の日
本のハードウェアスタートアップを応援したい”
”ただし、量産は人に任せるのではなく自分の手を使わない限りはいつまでも学べない。現地に寝泊まりして苦労して汗をかいて量産すべき”
たった一人の日本人として中国で並々ならぬ苦労をされてきた藤岡さんの言葉だけに刺さりました。本当にありがとうございました。

まとめ

全体を通じて感じたのはこの街ではとにかく”ものを作って売る事”が身近であるという事でした。工場は近く、量産で使う部品も大量に安価に手に入る。その環境を活かしたMaker達がどんどん面白いものを作っている。深センという街が単に製造拠点としての”世界の工場”ではなく、クリエイティブな製品の生まれる場所に変わっているという事を実感出来ました。

ツアーを主催して頂いた高須さん、Seeed Studio、Makeblock、JENESISの皆様ありがとうございました!

今回のツアーのまとめ記事はコチラ[ http://ch.nicovideo.jp/tks/blomaga/ar823869 ]

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