カスタマイズキーボード「Trickey」の開発・実用化(をしたい)

カスタマイズキーボード「Trickey」の開発・実用化(をしたい)

シロ
シロ (ID3705) 2015/08/10
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こんにちは

はじめまして、シロと申します。
この記事は自分が製作しているカスタマイズキーボード「Trickey」についての紹介となります。

Trickeyとは?

まずは僕の下手な英語をお楽しみください。

https://www.youtube.com/watch?v=Xt7Wn_-iwhw

つまり
・キーが引っこ抜けてどこにさしても同じように機能する
・ボードの形が変えられる
・ナイスな
キーボードです。

キーボードの新しい形

従来のキーボードと違い、Trickeyは配列や機能を自由に変更することができます。キーはグリッド状に配置されたソケットにぴったりはまるように設計されています。これによりどこにでもキーを移動することが可能です。

キーの数が足りないときや、形状が気に入らないときは、ボードの形状を変更することも可能です。

このようにキーの配列を自由に変更できることが最大の特徴です。

またキーカバーの上部が透明な2重構造になっているため、デザインしたシートをはさむことで見た目を変更することもできます。

何に使えるのか

ここからはTrickeyが何に使えるのかを紹介したいと思います。

・例えば自分専用ゲームコントローラ

こちらはオンラインゲーム「World of Tanks」( (c) Wargaming.net )用にカスタマイズされたTrickeyです。Trickeyを使えば普通のキーボードでは実現できないような配列を簡単につくることができます。

(c) Wargaming.net

手前にある"SOS"が実はF7であったりと、デザインを変更することでよりわかりやすいゲームコントローラになっていることがわかります。

・あるいは"最小限"のキーボード

実はTrickeyのキーにはショートカットを割り当てることができます。(たとえばCtrl + Sの保存キーやCtrl + Zのやり直しキーなど)
これによりペンタブレットを使用するデザイナー向けに次のイメージの様なショートカットだけを集めた"最小限"のキーボードを提供することができます。

そもそも!

そもそもTrickeyは東京大学電気系の電子情報機器学という講義に端を発しています。
講義の内容は「入力、出力、制御回路を備えたガジェットを製作せよ」というプロトタイピングコンテストのようなもので、私は同じくロボコンサークルに所属していた友人を誘い課題に取り組みました。

ひねり出したアイデアのなかで一番ピンときたのは「キーボード」に関するもの。
講義ではなるべくイノベーティブなアイデアが求められており、世の中に出回っているものがほとんどが同じ配列をしているキーボードは良いテーマでした。

はじめは「頻繁に押されるキーがどんどん大きくなるキーボード」を考えていたのですが、これはタブレットを使えば簡単に実装できてしまい、逆にハードで実装するのが難しく、、、

そこで「キーが引っこ抜けたら面白くね?」という話になりました。

キーボードのキーって「コレとコレとコレだけでいいのに!」みたいな時ありませんか?
例えば僕の場合よくパソコンでゲームをするのですが、頻繁に押すキーは限られているのにわざわざフルサイズのキーボードを置くのは邪魔だったりする訳です。しかもゲームによっては「なんでこのキーにこのアクション割り当てるの???押しづらいわ!」と言いたくなるようなキー設定も存在します。

じゃあキーが引っこ抜けて自由に移動できたらいいなという妄想がすべての始まりでした。

初期の妄想

実装!

世に出回っているキーボードはキーの「位置」によって文字を識別しています。ですが上記の妄想ではキーが自由に移動できる必要があったため、キー一つ一つにマイコンという小さなコンピュータのようなものを仕込み、自分の文字を記憶させることで実現しました。また外装にはCNC+アクリルの組み合わせを利用。そうして出来上がった試作品がこちらです。

溢れ出る手作り感....!!

結果、Trickeyは講義で最優秀作品として選ばれました。
そしてなんとご褒美としてアメリカはテキサスで開催されるSXSWへの展示権利を獲得しました。

SXSW展示、CF挑戦!

その後どうせテキサスにまで展示にいくのなら、クラウドファンディングに挑戦してみるか!という超単純な発想でSXSWまでの2週間の期間で無理やりTrickeyをKickstarterに登録し、
https://www.kickstarter.com/projects/252587878/trickey-any-key-anywhere

SXSWに展示してきました。
TECH IN ASIA 様による記事
https://www.techinasia.com/todai-to-texas-sxsw-2015-part-1/

SXSWは今まで自分の欲しいものとして作ってきたTrickeyが製品(のプロトタイプ)として見てもらえた初めての機会であり、様々な意見をいただくことができました。

SXSW後...

SXSW後、残念ながらKickstarterのプロジェクトは失敗してしまいました。

原因として、一番大きいのはプロダクトとして固まりきっていなかったことだと今は考えています。
プロモーションに用いていたプロトタイプから実際の製品にするまでの過程(基板量産のためにこう設計変更して、筐体には樹脂成型を~などなど)をきちんと整理できておらず、「製品化」という点を突き詰めていなかったことが、色々な場面で効いてきました。ただCFに挑戦したことは全くの無駄ではなく、色々な記事にも取り上げていただきひとまず認知してもらうことができました。

米Gizmodo様
http://gizmodo.com/this-customizable-modular-keyboard-is-anything-you-wan-1690928891
日Gizmodo様
http://www.gizmodo.jp/2015/03/tricky.html
TechCrunch様
http://jp.techcrunch.com/2015/04/02/20150401trickey/
THE BRIDGE様
http://thebridge.jp/2015/04/trickey
・・・他多数・・ありがとうございます・・・

今後!

ひとまずTrickeyは今現在ふりだしに戻った状態になっています。
最終的な目標は実用化ですが、今後ひとまずの短期目標としては

・キー入力に限らない様々なモジュール
Trickeyの仕組みを利用すれば様々な入力をつくることができます。例えばペダルやあるいは指紋認証など様々な要素による入力をつくりたいと考えています。

・マウスモジュール
今まではキーボードだけでしたが、USBの混合デバイスとして定義すればマウスも利用することができると考えています。(実はファームウェア的にはすでに動作確認ができています。)

妄想だけではなく新しく実装も進めています。

相変わらずの手作り感....!!

現在は自分が一人ですべての開発を進めていますが、一人では考えが凝り固まってしまいがちです。。。
仲間、ご意見、アドバイス、募集中です!是非シロまでお願いします。
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。

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