Fashion×Tech:「UVプリンター」で、革素材に手書きの花柄をプリント。

Fashion×Tech:「UVプリンター」で、革素材に手書きの花柄をプリント。

koike.
koike. (ID3695) 2015/12/14
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私は、デジタルなものづくりと、「手仕事」や「職人の匠の技」を組み合わせた洋服づくりをしています。古くから用いられてきた手法に、新しい技術を組み合わせることに挑戦しています。

前回、「ファッションにレーザーカッターを活用」の制作過程記事を書いた後、次は DMM.make AKIBA の「UVプリンター」ライセンス取得トレーニングを受講しました。

トレーニング後、洋服の革素材にUVプリントを実際にしたところ、気づきが沢山ありました!

UVプリントしてわかった5つの特徴。

(1) 革素材にも綺麗にプリントできる。(今回は本革エナメルを使用)
(2) 凹凸感、立体的にプリントできる。
(3) 透明感、艶感あるプリントになる。(ネイルの厚塗りの質感に近い)
(4) 必要な場所だけにプリントできる。
(5) 厚みのある物でもプリントできる。(高さ最大10cmまでOK)

秋葉原の隣「浅草橋駅」で本革エナメルを購入して、レザーカッターで洋服のパーツにカットします。

※レーザーカッター ⇒ UVプリンター の順番がポイントです。作業の順番を逆にすると、せっかくの綺麗なUVプリントが、焦げることがあるらしいです。

イラストレーターで事前に編集してきた画像(手書きの絵)を、 DMM.make AKIBA にある「バルサワークス」というソフトで開いて編集します。

プリント前。

UVプリント中。

プリント後。鮮やかな花柄が!(感動)
1つのパーツあたり、設定から完成まで15分程でした。

レーザーカッターとUVプリンターで新作を作っていて考えたこと。

15分と書きましたが、パーツの量が多く、総UVプリント時間は3時間を超えました。。その制作過程で考えた「テクノロジーと手仕事の関係」も、つらつらと書いてみます。

私は、服飾学校のエスモードで4年間学んだファッションの「歴史」と、職人・ニッターの皆さんが生み出す「手仕事」に、「テクノロジー」を組み合わせることで、進化する洋服が作れるかもしれないと信じています。

さらに、IoT、AI、ロボットが安価に普及することで、ファッションがどう変わるのか?もっと表現の強度のある未来がみえるかもしれない。

AIが普及することで、「人間らしさとは?」という問いに、いきつくと言われているけれど、おなじように、「手仕事らしさ」の本質はなんだろう?と思う。

ストーリーとか、温もりとか、オーセンティック(正統性)と言われるものが、あらためて見直される、明確になる、再定義されるの機会なのかもしれない。もしかするとよく言われる「手仕事=温もり」が本質ではないかもしれないと気づいたり。

近い未来には、温もりを感じるAIロボットが生まれてそれが普通になるかもしれない。ドラえもんのようなロボットと一緒にいたら、愛着もわくだろうし、突然動かなくなったら喪失感で私は涙を流すかもしれない。

例えばそうなると、手仕事の本質は温もりではないかもしれない。

手仕事がなくなるのは寂しい。でも残っていく手仕事、消えない手仕事の本当の理由も見つかるかもしれない。これまでも、“温もりだけ”の手仕事は、淘汰されてしまってきたのかもしれない。

手仕事の本質はなにか。創造的な手仕事とはなんだろう。

クリエイティブの語源は、ラテン語の「クレオ」で、意味は「自然が生み出すもの」らしい。WIREDを読んではじめて知った。

動物の皮をレーザーカットすること。鉛筆を使って花の絵を描き、UVプリントをすること。そこに動物の毛皮と、レーザーカットしたアクリルを、毛糸でつなぎあわせること。そして私は無意識に花をモチーフにしている。生まれ育った故郷の花の色を、自然を思い出しながら。

テクノロジーは、ファッションを拡張しようとする、私の新しいアイディア発見を手伝ってくれています。

洋服作りを一緒にしているかのように、まるでテクノロジー自身にも知恵や意識があるように。

テクノロジーは「手仕事とは何か?」の問いに、私をもっと集中させれくれる。もっと、職人・ニッターの皆さんとの手仕事を大切にしたくなる。

人に一番近い洋服だからこそ、テクノロジーが発達して人間に近くなればなるほど、「人間らしさとはなにか?」が、見えてくるようになるかもしれない。

「ファッションとは何か?」、「手仕事は何のために存在しているのか」を知るために、テクノロジーが必要なのだと思う。本当に手仕事を大切にしたいから。

答えは見つからないけど、私が DMM.make AKIBA でものづくりをし始めた理由は、その答えが近くにありそうな気がしているからです。

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