【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】9月号

【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】9月号

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2016/10/14
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【5日】WIO NEW UPDATES!

以前このFBページでも紹介したIoTプロトタイピングツール「Wio Node」ですが、先日大きなアップデートがあったので紹介します。ソースはWio Nodeを製造販売しているSeed Studioのブログから、2016/7/19のエントリ。
http://www.seeedstudio.com/blog/2016/07/19/wio-new-updates/

このエントリーによると以下のアップデートが行われたそうです。
1)デバイス追加の後に、Wifiのネットワーク設定が可能になった。
 (以前は一度デバイスを削除して追加し直す必要がありました)
2)対応するGroveモジュールに10種類以上が追加。
3)新サーバ移行に伴い、ログインの仕組みが少し変わった。

普段からWio Nodeを使っている人にとっては3)が重要。エントリを見ると「これまでWio Nodeがデータの送信などにつかっていたサーバ ”iot.seeed.cc” は2016/9/1を持ってクローズ。新サーバは ”us.wio.seeed.io” になる」という記述があります。つまり、それまで動作しているWio Nodeについてサーバ設定を変更しないとデータ送信などできなくなる、というわけです。

はい、僕はすっかりこれを見落としていて、突然動かなくなったWio Nodeを見つめて数日間途方に暮れていたのでした。

対処法は簡単。Wio Nodeを管理するスマートフォンのアプリのメニューにて一度システムからログアウトし、再度ログイン。その後普段使っているWio Nodeを再度新規追加。これでWio Nodeが接続するサーバも切り替わり、再びWio Nodeを使うことができます。めでたしめでたし。

普通の家電製品と違ってネットワークに接続するデバイスは購入後もアップデートにより便利になるのが特徴です。ただ時には今回のように、オフィシャルからの連絡を見落とすことである日突然使えなくなった(と思い込む)ということも起きます。IoTハードウェアを開発し販売する際にはアップデートをユーザーにきちんと伝える工夫を考える必要があるでしょう。

あと、IoT機器を使うときはオフィシャルの発表を日々チェックしましょう…。


【12日】ヘルメット型ガジェット「Coros LINX」

クラウドファンディングで見かけるガジェットによくあるのが自転車グッズ。今日紹介する「Coros LINX」は自転車を安全に運転しつつ音楽やボイスナビゲーションなど音を使った機能を利用できるヘルメット型ガジェットです。
http://www.coros.com/

Coros LINXはアメリカ・レドモンドに拠点を置く、2016年創業のスタートアップ「Coros Wearables」が開発しているヘルメット型ウェアラブルデバイス。骨伝導ヘッドセットを備えたヘルメットとスマートフォンアプリ、システムを利用するためのコントローラで構成されており、音楽再生や音声を利用したナビゲーションシステム、他のユーザーとのボイスチャットの機能を利用できます。

注目するべき点は骨伝導ヘッドセット。耳をふさぐタイプのイヤフォンをはめたまま自転車を運転することは周囲の音を聞こえづらくする点で危険です。骨伝導ヘッドセットを使うことで耳をふさがずにすみ、その結果周囲の自動車や歩行者などによる環境音を聞こえやすくし安全性を上げることを目指しています。

Coros LINXはKickstarterでのプロジェクトも行っており、残り43日を残している時点で10万ドル以上の支援を集めています。今なら$120の支援でこのヘルメットを2016年11月に入手できるそうです。
https://www.kickstarter.com/projects/coros/coros-linx-smart-cycling-helmet-safely-tune-in-to


【19日】人体の水分量を確認できるウェアラブルデバイス「LVL」

9月に入り暑さは緩んできていますが、そんな時期だからこそ注意すべきなのが水分不足。現在Kickstarterで支援募集中の「LVL」は人体の水分量をリアルタイムで確認できるウェアラブルデバイスです。
https://www.kickstarter.com/projects/lactate-threshold/lvl-the-first-wearable-hydration-monitor

LVLはアメリカ テキサス州 オースティンに拠点を置くBSX Athleticsが開発中のプロダクトです。BSX Athleticsはこれまでにもアスリート向けウェアラブルデバイスを開発販売しています。

今回紹介するLVLは腕に巻くタイプのウェアラブルデバイスで、ユーザーの身体の水分量の計測し水分補給を促すものです。BSX AthleticsはLVLの開発を2012年から行っており、光を使った水分量の計測手法を4年かけて開発したそうです。LVLは体内の水分量の他、心拍数や活動量など、この手のウェアラブルデバイスに備わっている機能を一通り揃えています。

LVLは2017年7月出荷予定で、今なら$119の支援で入手可能とのこと。プロジェクト修了まで30日を残してゴール金額である$50,000の7倍以上、$380,000以上を集めています。

ちなみに水分量が足りないのに身近な所に水道や自販機が無い、そんな場合はサバイバル術を駆使して水分補給するのがよいでしょう。インターネットで「ベアグリルス 水分補給」で検索すると、極限状況での水分補給の仕方が紹介されていますのでご参考ください。なお内容はやや汚いので食事中は検索しないことをおすすめします。

【26日】プロトタイピングが加速する「ESLOV IoT Invention Kit」

IoTに限らずハードウェアプロトタイピングの際にお世話になることが多いArduinoですが、本家Arduinoから様々なセンサーモジュールやアクチュエータを簡単に接続できるキット「ESLOV IoT Invention Kit」が発表されました。
https://www.kickstarter.com/projects/iot-invention-kit/eslov-iot-invention-kit

ESLOVでは「Motion&WiFi HUB」と呼ばれるメインボードに、光センサーやモーター制御基板などを積んだ各種ボードを接続するだけで回路を作ることができます。はんだ付けなどは不要。
回路を組んだ後は、PC上で動作する「ESLOV’s visual code editor」でプログラミングをするわけですが、その際複雑なプログラムの記述は不要。画面上でブロックをつなぎ合わせていくビジュアルプログラミングだけで、センサーやアクチュエータの挙動を制御できます。
ユーザーが開発したプロトタイプがセンサーなどを通じて取得したデータは「Arduino Cloud」に送られ、これもPC上で確認できます。

Kickstarterのページでも紹介されていますが、センサーやアクチュエータの組み合わせで、フィットネスモニタやベビーモニタなど様々なアイディアプロトタイピングに活用できそうです。
これまでのArduinoシリーズの中でもかなり初心者向き、かつクラウドサービスを活用した設計になっているESLOVはプロトタイピングをさらにスピードアップさせるキットになるでしょう。

ESLOV IoT Invention Kitのクラウドファンディングの目標金額は約50万ドル。プロジェクトが達成すれば2017年1月出荷予定。約179ドルで入手できる「Intermediate」がバランスの良い構成に見えます。集まった金額は2016/10/3現在で5万ドルとややスローペースですが今後に期待です。

(編集・境 理恵)

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