【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】12月号

【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】12月号

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2017/01/18
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DMM.make AKIBAのエヴァンジェリスト岡島康憲がFacebookページで毎週月曜日に配信している、【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】の月間アーカイブです。
気になるハードウェア話をイッキ読み!(文・岡島康憲)

【5日】ボタンを押すロボット「Switch Bot」

https://youtu.be/Q_3f6OC9p0s

どうも、DMM.make AKIBAの中の人の岡島です。

ご自宅に「押しボタン式のスイッチ」はいくつありますか?照明のボタンからPCのスイッチ、テレビのスイッチ。我々の生活には押しボタンがたくさんあります。「Switch Bot」はこの押しボタンを少し便利にするデバイスです。
https://www.kickstarter.com/projects/switchbot/switch-bot-the-worlds-smallest-remote-robot

Switch Botはアメリカ カリフォルニアに拠点を置くWonder Tech Labが開発した「ボタンを押すロボット」です。見た目はただの四角い箱。そしてスマートフォンなどのデバイスから特定の操作をするとその箱からニョキっと腕が伸びてボタンを押します。それだけ。ビデオに冒頭30秒を見れば何ができるかはほぼわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=Q_3f6OC9p0s

ただそれだけのSwitch Botですが、IoTやネットワーク連携とは程遠いアナログな家電を操作するには十分だったりします。コーヒーメーカーのスイッチを入れたり、照明のスイッチを入れたり切ったり、電動カーテンのスイッチを入れたり。
ネットワークにつながったSwitch Botがそれらの家電のスイッチを操作することで、家電そのものをネットワークにつなげることとほぼ同義になるわけです。

Switch BotはBLE経由でスマートフォンから操作することができます。ですが、Switch Linkと呼ばれるデバイスを中継することでWiFi経由でThe Internetに接続することも可能です。
それによりiftttを始めとした様々なネットワークサービスからSwitch Botをコントロールすることができます。またAPIも公開されるということなので、自作のシステムと接続して自分なりに便利な使い方も作り出せるでしょう。

IoTがニュースで取り上げられるようになってから、様々な「ネット対応◯◯」が登場しました。しかしそれらは便利だったとしてもまだまだ高価。
その点Switch Botはそれを取り付けるだけで、ネットワーク越しにボタンを押すだけですが、低コストで家電をネット対応にするデバイスと言えます。

Switch BotはKickstarterで4万ドル以上を集めています。今なら49ドルで2つのSwitch Botを、89ドルで2つのSwitch Botと1つのSwitch Linkを入手できます。出荷は2017年3月を予定。結構お求めやすい価格…!

【12日】「LINE Beacon」一般販売開始

https://youtu.be/C7ZuzJe24y4

先日、自作のWebサービスとLINEのアカウントとが連携動作する、いわゆる「チャットボット」を実装できるLINE Messaging APIが公開されました。これと同じタイミングで発表されたデバイスが「LINE Beacon」。で、このLINE Beaconが一般発売を開始しました。今日はその話です。ちなみに僕は早速買いました。
https://youtu.be/C7ZuzJe24y4?t=1m8s

上の動画の1:08頃からがLINE Beaconの利用イメージ。店にやってきた観光客に自動的にクーポンが送られるというもの。最近はLINEアカウントを持つ店舗が増えてきましたが、LINE Beaconはそうした店舗のアカウントと連動して動作します。

まずは店舗の経営者は、店舗のLINEアカウントを作るとともに、そのアカウントと連動するLINE Beaconを設置します。これで準備完了。これで、店舗のアカウントをフォローしているLINEユーザーがその店舗に入ると、店舗のLINEアカウントからユーザーへLINEのメッセージが送られます。それだけ。

この仕組みを使えば、店舗にやってきたお客さんにクーポンやセール情報を送ることができます。店舗だけでなく企業や銀行、役所の受付など、やってきたお客さんを何かしらのルールでさばく必要がある場面には有効でしょう。

それだけといえばそれだけですが、重要なのはこのような店舗に入ったユーザーへのプッシュ配信を、LINE上で行える点です。同様のことは技術的には実装可能だったわけですが、そのためには多くのユーザーがメッセージを受け取るためのソフトウェアをあらかじめインストールしておく必要がありました。LINEであればスマートフォンユーザーの多くが利用しています。「LINEと連携動作する」、これがLINE Beaconの最大の特徴であり武器です。

LINE BeaconはLINE Messaging APIと連動して動くのでもちろん我々でも自分のサービスに活用できます。自宅に設置して帰宅したら自動で空調や照明をつけるというベタな使い方から、ビーコンの反応距離を設定することで、擬似的なNFCのような使い方もできそうです。

このLINE Beaconは先日より一般発売が開始されました。お値段は¥3,240。衝動買いには最適な価格帯です。僕は気づいたら買っていました。Messaging APIの使い方は今から勉強します。
https://beacon.theshop.jp/items/4699062

【19日】「Gugen 2016」AKIBA賞「OTON GLASS」

先日2016/12/17に、ハードウェアコンテスト「Gugen 2016」の展示会&授賞式が行われました。Gugen 2016のプラチナスポンサーであるDMM.make AKIBAもイベントに参加し、AKIBA賞を授与しました。今回は、AKIBA賞を授与させていただいた「OTON GLASS」と、賞品である「DMM.make AKIBA Open Challenge 採択権」について紹介です。後半は宣伝です!

Gugenは2013年から続くハードウェアコンテンストで今年で4回目です。今回は152の応募作品が集まりました。そしてこの中から100近くの作品が12/17に開催されたイベントにて展示されました。この中から大賞や各スポンサー賞が決まります。

プラチナスポンサーであるDMM.make AKIBAが賞を授与させて頂いた作品は、ユーザーが見た文字を音声化させてユーザーに伝える「OTON GLASS」。詳細は下のURLを見てもらうとして、文字を読めないという障害「失読症」の人にとって良い道具になる以外に、言葉がわからないエリアに行った海外旅行者に翻訳した音声を聞かせるなど、幅広い層に様々なアプリケーションを提供できる可能性がAKIBA賞を授与させていただいたポイントでした。
https://gugen.jp/entry2016/2016-103

で、AKIBAからOTON GLASSチームの皆さんに授与させて頂いた賞は「DMM.make AKIBA Open Challenge 採択権」です。「DMM.make AKIBA Open Challenge」はDMM.make AKIBAが新たに始める、IoTに関するサービスやプロダクトのプロトタイプをさらに発展させるプログラムです。
https://akiba.dmm-make.com/form/openchallenge/

Gugen 2016の会場では「どうせならこれできちんとビジネスしてみたいんですが…」という開発者の皆さんの声を数多く伺いました。DMM.make Open Challengeはそうした方々が作った初期のプロトタイプを資金調達や企業との協業など、「次のステップ」にレベルアップさせるための手伝いを3ヶ月間を行うプログラムです。

とはいえ今のプロトタイプをレベルアップさせるためにはAKIBAだけの力では足りません。そこでニフティ株式会社さん、オートデスク株式会社さん、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングさんの力をお借りします。それぞれ、IoTの分野でクラウドや外装設計、マーケティングについて様々な知見をお持ちです。この皆さんに加えて、DMM.make AKIBAを含めたこれら「サポーター企業」が皆さんのプロトタイプをレベルアップするお手伝いをします。(サポーター企業は今後もう少し増える予定です)

ちなみにDMM.make AKIBA Open Challengeがサポートするチームはハードウェアを作るチームに限りません。IoTに関するものであれば、ソフトウェアを開発するチームもサポートします。

DMM.make AKIBA Open Challengeの応募は2017/1/20まで。応募チームの皆さんにはサポーター企業に対するプレゼンテーションをしていただき、採択チームを決定します。そして採択された場合、3ヶ月間サポーター企業のサポートを受けながらプロトタイプのレベルアップのための開発を行っていただきます。

Gugen 2016にてAKIBA賞を授与させていただいたOTON GLASSチームには、このOpen Challengeに自動的に採択される権利をお贈りさせていただきました。もしOTON GLASSチームがOpne Challengeを通じたサポートを希望されるなら顔パスで採択しますよ、というものです。AKIBAとしても最初のOpen Challengeなので、OTON GLASSのような可能性があるチームを是非お手伝いしたいと思っています。

OTON GLASSチームのように、「自分たちのIoTプロダクトを製品化させたい!ビジネスベースにもっていきたい!」とお考えの方は是非DMM.make AKIBA Open Challengeにご応募ください。

【26日】3Dプリンタで開発した電動バイク「The Light Rider」

「3Dプリンタで◯◯を作る」という話題は最近増えていますが今日はその新作、電動バイクです。
http://www.lightrider.apworks.de/en

「The Light Rider」はドイツのAPWorks社が開発した、3Dプリンタで開発した電動バイクのプロトタイプモデルです。3Dプリンタで成形した部分は電動バイクのフレーム部分。それ以外は通常の製法で製造されたモーターやタイヤなどで構成されています。
3Dプリンタで製造したフレームというとその強度が気になるわけですが、The Light Riderのフレームは強度を維持するために独自の「生物工学的なアルゴリズム」によって設計された独特な形状で、金属を使った3Dプリンタで成形しています。
ちなみにこのAPWorks社、航空機メーカーのエアバス社の子会社で3Dプリンタ技術を活用して様々な部材の開発をしているそうです。ガチですね。

3Dプリンタで作った乗り物といえば2016年1月にCerevoが発表した自転車「ORBITREC」があります。こちらも金属部品を成形する3Dプリンタを利用していますが、やはり独自の手法で強度を維持しつつフレームを成形しています。
http://licensecounter.jp/3d-fab/works/20161122_26.html

上で挙げた2つの例から分かる通り、3Dプリンタで実用品を作る際は「強度のある構造」をどのように設計するかがポイントになっています。そのため生物学や建築など様々な学問からエッセンスが取り込まれているようです。
先日のGugen2016でも、「X VEIN」という独特の筐体で包まれたクアッドコプターが展示されていました。この筐体も構造最適化解析に基づいたラティス構造で形作られています。これにより、強度と軽さが両立できているそうです。
https://gugen.jp/entry2016/2016-130

2016年は3Dプリンタの利用事例が次々登場しましたがこの流れは2017年も続くでしょう。

(編集・境 理恵)

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