【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】1月号

【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】1月号

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2017/02/15
0

DMM.make AKIBAのエヴァンジェリスト岡島康憲がFacebookページで毎週月曜日に配信している、【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】の月間アーカイブです。
気になるハードウェア話をイッキ読み!(文・岡島康憲)

【9日】ガスコンロの消し忘れを防ぐデバイス「Inirv React」

どうも、DMM.make AKIBAの中の人の岡島です。
住居火災の原因によくあるのがガスコンロの消し忘れ。これをなんとかしようというデバイスが「Inirv React」。
ガスコンロのつまみを引っこ抜いて通信機能のついたIoTつまみに差し替えるという力技です。
http://inirv.com/

ハイエンドなガスコンロは、鍋が極度の高温になるなど危険な状態になる前に様々なセンサーを駆使して自動で火を消します。とはいえ全てのコンロがそうであるとは限りません。特に取り外しが手軽ではないビルトインタイプのコンロの場合、おいそれとハイエンドモデルに買い換えることはできません。

そういうケースに対応できるのがInirv Labsが開発中の「Inirv React」。様々なコンロについている火力調節用の「つまみ」をネットワーク機能の付いたつまみに取り替えることで、普通のコンロに煙や温度センサーと連動した自動消火の機能を追加することができます。

Inirv Reactのシステムには「つまみ」以外にも火災報知器のような形のセンサーデバイスが含まれています。天井などコンロの近くに取り付けれた、このセンサーデバイスがコンロの異常を「つまみ」に送信する仕組み。

「そもそも取り付け方をミスったら相当ヤバいんじゃないか」「誤作動したときの危険度が結構高そう」など、コンロというクリティカルなシステムに介入するデバイスなだけに気になることも多いですが、きちんとブラッシュされていけば火災を確実に減らすことができる良い解決策の一つになるかもしれません。

Inirv Reactは現在クラウドファンディング中。「つまみ」4個+センサーデバイスの価格は今なら早期割引で$199。実物はCES 2017でも展示されているそうです。
https://www.kickstarter.com/projects/157070440/inirv-react-make-your-home-smarter-and-safer

【16日】ハイテクチェス盤「Square Off」

インドでもムンバイやバンガロールを始めとした都市で、ソフトウェアはもちろんハードウェアのスタートアップも増えています。今回はインドのスタートアップが開発しているハイテクなチェス盤を紹介します。
https://www.indiegogo.com/projects/square-off-world-s-smartest-chess-board--2#/

Square Offはインド ムンバイのスタートアップであるInfivention Technologiesが開発したハイテクなチェス盤です。どのあたりがハイテクかというと、スマートフォンやタブレット上で動くチェスアプリと連動して、チェス盤の上に置かれた駒が自動で動きます。Square Offは現在Kickstarterでクラウドファンディング中。$249で2017年6月出荷の予定とのこと。

インドでは今後様々なハードウェアスタートアップが生まれるでしょう。2016年10月にはMaker Faireも開催され、2017年1月には、ムンバイでMaker MelaというMakerによる展示イベントも開催されています。
http://makermela.com/

ちなみにこのMaker Melaにはチームラボの高須さんも参加しています。イベントの様子はこちらのタグで。
https://twitter.com/hashtag/Makermelaindia?src=hash

【23日】Googleの3DCG圧縮ライブラリ「Draco」

先日GoogleがVR&ARをターゲットにした3DCGの圧縮ライブラリ「Draco」を公開しました。ハードウェアからは少し離れた話題ですがこういうのも大事。
https://opensource.googleblog.com/2017/01/introducing-draco-compression-for-3d.html

去年に引き続き今年もVR&ARが注目されるでしょう。特に今年はヘッドマウントディスプレイなどのハードウェアに加えて、ソフトウェアやインフラも注目されるはず。Googleが発表したDracoはその典型で、このライブラリは3DCGをより小さいファイルサイズに圧縮することができます。
うれしいポイントは、通信速度が限られるスマートフォンなどのデバイスでも複雑な3DCGを素早く受信できる点。

GoogleはDaydreamというVR用のプラットフォームを提供しています。スマホを差し込むタイプのヘッドマウントディスプレイですね。
こうしたデバイスはPCとの接続を前提にしたOculusやViveと違い、デバイス単体で無線通信により3DCGを受け取ることになります。となるとそのデータは小さい方が便利。だからDracoのような技術がありがたいわけです。
https://vr.google.com/daydream/

VR&ARが普及フェイズに入るにはこうしたソフトウェア技術も重要になります。多くのスタートアップがVR&ARの上で使うゲームやビューアなどのソフトウェアだけでなく、VR&ARを下支えするソフトウェアを開発することでしょう。

VR&AR以外にも、今年はAmazonが提供する音声認識エンジン「Alexa」も注目されます。この分野も構造は同じ。「音声認識を活用したソフトウェア、ハードウェア」以外にも「音声認識を下支えするソフトウェア、ハードウェア」が続々と登場するでしょう。

ど真ん中を攻めるのもいいけど周辺分野も面白そう、という話でした。

【30日】Amazonが開発した音声入力システム「Alexa」

今年のCESはAmazonが開発した音声入力システム「Alexa」を搭載した製品が数多く並んだことでも話題になりました。このAlexaを搭載した代表的な製品といえば「Amazon Echo」ですが、この製品はまだ技適を取っておらず日本では使えません。とはいえAlexa自体を使うだけならRaspberry Piを使う方法もありますよ、というのが今日の話題。
http://yumulog.hatenablog.com/entry/2017/01/29/203813

このエントリーで紹介されているのは、様々な製品でAlexaを利用できるようにするソフトウェア「Alexa Voice Service(AVS)」をRaspberry Pi 3にインストールした事例。
https://developer.amazon.com/alexa-voice-service

こちらの手順に従って進めばRaspberry Pi 3にAVSをインストールできるそうです。
https://github.com/alexa/alexa-avs-sample-app/wiki/Raspberry-Pi
テストの様子を撮影した映像を見るに、ちゃんと音声入力できてますね。

アメリカやヨーロッパ、中国の企業がAlexaを搭載した製品を数多く展示していた一方で、日本企業のAlexaへの反応は薄かったそうです。日本語英語の違いや音声入力への意識の違いなどはありそうですが、ざっとググってみると日本でも若年層中心に音声入力はじわじわと使われ始めているようです。
(僕の周りでは見たことないんですが…)

とにもかくにも自分で試してみなけりゃなんとも言えないので、僕もRaspberry Pi 3にAVSを入れてみようと思います。
DMM.make AKBAでも、AVSを通じてAlexaを使うハッカソンか、もくもく開発イベントをやるといいかもしれませんね。他の参加者さんに僕が助けてもらいたいというだけなんですが。

(編集・境 理恵)

違反について