【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】2月号

【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】2月号

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2017/03/15
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【6日】ナイトメアフレームが完成していた話 〜 Boston Dynamicsの新作「Handle」

どうも、DMM.make AKIBAの中の人の岡島です。

Boston DynamicsといえばこれまでBig DogやAtlasなど「どう見てもロバ」「どう見ても人」と言わざるをえないロボットを開発してきた企業ですが、このたび「どう見てもナイトメアフレーム」と言わざるをえない新作「Handle」が発表されました。
http://japanese.engadget.com/2017/02/01/boston-dynamics/

Handleの特徴は脚部に搭載された車輪を使った高速走行とジャンプの機能。これまで同社が発表した大型ロボットの中で車輪を搭載しているものはありませんでした。Handleには車輪でなければならない利用用途を想定しているのかもしれません。

車輪を使うだけに高速移動は得意なようです。一方でBig Dogが得意とするような荒れた地形を走破することは向かないみたい。車輪のサイズを調整することでそれなりの悪路も走破できるのかもしれません。

Boston Dynamics大好きっ子として気になるのは、2008年に発表されたBig Dogも2015年に発表されたSpotも、紹介映像の中で側面から蹴られるシーンが入っているのにHandleのそれには入っていない点。「もはや蹴ったら何されるかわからない」領域に入っているからでしょうか。
https://youtu.be/39ZgHtXg3kM?t=47s
https://youtu.be/M8YjvHYbZ9w?t=27s

今後もBoston Dynamicsの新作を期待せざるをえません。


なおナイトメアフレームについてはこちらをご参考ください。
http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0

【13日】人類にはまだ解決すべき課題が結構ある 〜 ジェームス ダイソン アワード国際TOP20

ジェームズダイソンアワードは掃除機で有名なダイソン社が毎年開催している「問題を解決するもの」を集めたコンテストです。昨年度の優秀作品は2016年9月に発表されています。少し昔の話ですが改めて見ると興味深いものが多いです。
http://www.jamesdysonfoundation.jp/news/jda2016top20announcement/

ジェームズダイソンアワードは大学生、大学院生または卒業後4年以内の卒業生を対象とした「問題を解決するもの」を集めたコンテスト。2016年は世界22カ国から963の作品が集まりました。その中には、先日開催されたハードウェアのコンテスト「Gugen2016」にて、DMM.make AKIBA賞を授与させていただいた「OTON GLASS」も入っています(しかも国内審査を通過してます)。

国際TOP20には日本から、高齢者と介護施設のスタッフをつなぐ歩行用の杖である「Communication Stick」が入っています。これは「音声からテキストメッセージ送信」「受信したテキストメッセージの音声読み上げ」「転倒時の位置情報通知」の機能を搭載した杖で、高齢者の生活を支えることを目的としているそうです。

国際TOP20を見るといずれの作品も解決すべき問題がクリティカルであり、喘息という同じ課題に取り組む作品が複数あることからもわかるとおり、その解決策も様々です。ちなみにこのページでは全ての応募作品を見ることができます。
http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/

日本でいわゆる健康な生活をしていると忘れることが多いですが、世界には、人類にはまだまだ多くのクリティカルな課題があります。このコンテストは改めてそれを実感できるコンテストです。昨年の募集が2月中旬から始まっているのを見ると、今年もそろそろ募集開始かもしれません。

【20日】一度失敗しても諦めない 〜 2度目のクラウドファンディングに挑む「Luxafor」

Kickstarterを巡回すると惜しくも目標を達成できなかったプロジェクトに出会います。面白そうなんだけど、結果として不成立となったプロジェクトの数々。しかし中には改良を経て2度目のクラウドファンディングに挑戦するプロジェクトもあります。その一つが「Luxafor」です。
https://www.kickstarter.com/projects/1736148115/luxafor-the-led-status-light-and-productivity-tool/

Luxaforはラトビアのスタートアップが開発しているLEDランプ。ランプといっても照明ではなく、仕事場で自分の作業状況を同僚に共有するための通知ランプです。

専用のアプリからLEDの色を自由に変えることができ、それにより「今忙しいから話しかけないで」「今は大丈夫」など自分の作業状況を同僚に伝えることができます。ハッカソンなどでもよく見かけるアイディアですが、一度試しに使ってみたくなる程度に綺麗にまとまっているデザインです。

冒頭の紹介にもある通り、Luxaforは2015年1月に一度Kickstarterでクラウドファンディングを行ったプロジェクトです。当時は$42,000の目標金額のうち半分も達成できず終了しました。(それでも200万円集めるのはすごいことなんですが)
https://www.kickstarter.com/projects/914874115/luxafor-your-ultimate-productivity-device

しかし「それでも欲しい」というユーザーに対し、開発チームは3Dプリンタなどを駆使して4000個ものLuxaforを製造販売し、さらにYoutubeやFacebook、Googleでも活用されたそうです。
http://luxafor.com/

そうした実績を通じて、Luxaforは改良された「Final Working Prototypes」をひっさげて再びKickstarterに現れました。ものすごくジャンプ的な展開で僕は好きです。

2度目の挑戦となるLuxaforの目標金額は前回よりも少なめで$33,000、2/20現在の達成率は43%。残り21日ということを考えると少々微妙なペースですが、今後もメディアなどを巻き込みながらブーストの施策を出すことでしょう。結果が気になるプロジェクトです。

ちなみにLuxaforが活動するラトビアの都市リガのサッカークラブ「リガFC」では日本人の斎藤陽介選手が活躍しています。豆知識でした。

【27日】人型ロボットの次は箱型ロボット 〜「PLEN Cube」

ロボットといえばどんな形でしょうか。よくあるのが人型。犬型ロボットというのもありました。今回紹介する「PLEN Cube」は箱型です。写真で見るとただの箱ですが動くとすごくロボットぽい。そんなロボットです。
https://www.kickstarter.com/projects/1127302719/plen-cube-the-portable-personal-assistant-robot

PLEN Cubeはカメラやマイク、ディスプレイやスピーカーを備えた手のひらサイズの箱型ロボット。機能面ではカメラを使ったパノラマ撮影やマイクを使った音声入力のほか、赤外線リモコン機能やBluetooth機能を活用した家電操作も可能です。

ただPLEN Cubeは機能的なガジェットだけでなく愛嬌のある動きをするロボットとしての側面もあります。紹介ビデオにもあるのですが、PLEN Cubeはユーザーの入力に応じて、筐体の上半分を首に見立てて、頷いたり首を振ったりと「それっぽい」動きをします。この動きがただの箱型ガジェットのはずのPLEN Cubeに「擬人化」された魅力を与えています。

PLEN Cubeを開発しているのは大阪を拠点に活動しているPLENGoer Robotics。PLENGoer Roboticsはこれまでもロボットを開発してきた「プレンプロジェクト」と、中国メーカーの「GoerTek」が共同で設立した会社。プレンプロジェクトといえばこれまで二足歩行をする人型ロボット「PLEN」を開発したチームでもあります。
https://plen.jp/jp/

PLEN Cubeは現在クラウドファンディング中で2017年4月末終了予定。ゴールは5万ドルで54日を残してすでに7万ドル近くまで支援を集めています。実物が…見たいです…。

(編集・境 理恵)

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