【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】3月号

【AKIBAの中の人 岡島が気になったハードウェアな話題】3月号

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2017/04/19
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【6日】嫁とのコミュニケーションが捗りそう

どうも、DMM.make AKIBAの中の人の岡島です。

AIを活用した音声認識システムと言えばSiriやAlexaが有名です。画像認識でもGoogleやMicrosoft、IBMが様々なシステムを提供しています。そうした中、LINE社からもAI基盤「Clova」が発表されました。
https://clova.ai/ja

音声認識の仕組み自体はこれまでNuance社が提供するエンジンやオープンソースの音声認識エンジンであるJuliusが活用されていましたが、Apple社のSiriやGoogle社のGoogleアシスタント、Microsoft社のCortanaなど、OSを開発する企業を中心に音声認識エンジン+アプリケーションのアプローチで様々なサービスが提供されています。最近ではOS関連のプレイヤーではないAmazon社がAlexaをリリース。ハードウェアに内蔵された音声認識システムとしてはほぼデファクトになったのでは、と思えるほどの利用実績を積み上げています。

また、画像認識でも、GoogleのGoogle Cloud Vision APIやMicrosoft Computer Vision APIなど、様々な企業が画像認識エンジンをAPIとして提供しています。

LINE社が発表したAI基盤「Clova」もそれらと同じように、音声認識を始めとしたインターフェイス「Clova Interface」を様々な企業に解放し、様々なデバイスやモバイルアプリと連携する「プラットフォーム」としての展開を目指しています。当初はClova Interfaceとして音声認識と画像人認識を提供するそうですが、将来は人間と五感同様、嗅覚や触覚などに関するシステムも組み込まれるようです。
https://clova.ai/ja/ja-platform.html
http://jp.techcrunch.com/2017/03/02/line-clova/

となると気になるのは「で、どんなサービスが使えるの?」というところですが、まずは今年、スマートスピーカーとスマートディスプレイが登場するとのこと。いずれも音声認識と画像認識をベースにLINEが得意とする検索やコミュニケーションに関するアプリケーションが提供されるようです。

そして気になるのは「俺の嫁召喚装置」ことGatebox。Gateboxのキモであるヒカリちゃんとのコミュニケーションに、Clovaの音声認識と画像認識は活用されるのでしょう。
http://thebridge.jp/2017/03/gatebox-crazy-maker-vincle-was-acquired-by-line

【13日】IoTな電子ブロック

電子回路をブロック遊び感覚で学べるキットと言えばlittleBitsですが、組み立てロボットキットで有名な⇒Makeblock社もlittleBitsとは少し趣向が違う電子ブロック「Makeblock Neuron」を発表しました。
https://www.kickstarter.com/projects/1818505613/makeblock-neuron-an-electronic-building-blocks-pla

Makeblock社は2011年に中国 深センで創業されたスタートアップで、これまで自走ロボットを中心とした組み立てキットを発売してきました。キットには強力なビジュアルプログラミングのためのツールがセットになっており、ユーザーはロボットの構造やプログラミングを楽しみながら学ぶことができます。Makeblock社について詳しくはこちらの記事で。
https://fabcross.jp/topics/tks/20160527_makeblock_01.html

そんなMakeblock社がkickstarterで発表した製品がMakeblock Neuron。一見、すでに多くのユーザーを抱えるlittleBitsに似ていますが、物理スイッチ的なモジュールが中心でどちらかといえば基本的な電子回路を学ぶ色合いが強いlittleBitsに対し、Makeblock Neuronのキットには高度なセンサーや表示デバイスが盛り込まれており「センサーや通信機能を駆使したIoTプロトタイピングを学ぶ電子ブロック」というコンセプトのようです。

ちなみにこちらがlittleBitsのモジュール。
http://jp.littlebits.com/bits/

一方こちらのページ終盤にある「Our Blocks」の段落にあるのがMakeblock Neuronのモジュール。WiFiやBluetooth、カラメラやカラーセンサー、ディスプレイもあります。
https://www.kickstarter.com/projects/1818505613/makeblock-neuron-an-electronic-building-blocks-pla

Makeblock Neuronで作ったキットを制御するプログラムの開発には、タブレット上で動作するビジュアルプログラミングツールを利用します。画面上でモジュールを模したアイコンをつないでいくとプログラムができるというもので、勘の良いお子さんなら小学校高学年でも使えそう。中学生くらいであればほぼ問題なく使えると想います。(英語ですが)

今後littleBitsもIoT的な様々なモジュールを発表していくと思いますが、プログラミングを前提としたキットを開発してきたMakeblock社には様々なノウハウがありそうです。

Makeblock Neuronは$49から入手できます。「全部入り」は$349。すでに20万ドル以上の支援を受けています。

【20日】Web屋さんでも気軽に始められるマイコンボード

Arduinoやmbedなど、マイコンを使った電子工作のハードルは低くなったとはいえ壁を感じる人はまだまだいらっしゃるでしょう。Waffleはそんな壁を少しでも下げるために作られた、Androidエンジニアの人なら気軽に電子工作を始められるプロトタイピングボードです。
https://kibidango.com/463

WaffleはAndroidアプリエンジニア向けのプロトタイピングボードです。ボードには様々な対応センサーが販売されているGrove端子が並び、Androidが動作するスマートフォンに直接差し込むだけで、AdroidアプリからGroveセンサーの値を読み込むことができます。

またWaffle単体でGrove端子を乗せたArduino互換ボードとしても動作するのでAndroidアプリからの制御に慣れた後はArduinoとしても利用できます。

ソースコードなどを含めた開発例はこちらの紹介記事がわかりやすいです。
http://codezine.jp/article/detail/9983

Waffleは先日までクラウドファンディングのプロジェクト中でした。すでに受付は終了してしまいましたが結果は目標金額を大きく超えて達成。クラウドファンディングでは3500円から入手可能。将来製品になる際は改めて値段設定がされるのでしょう。

アプリエンジニアも含むWeb屋さんからは「なんの言語から始めればいいの?」とよく聞かれます。
Arduinoを動かすために使うArduino言語もCをベースにしたわかりやすい言語なのですが、Androidアプリの開発環境のように普段から使い慣れた環境で制御できるマイコンボードが増えてくると、Web屋さんが電子工作を始めるためのハードルは更に下がるはず。Javascriptがネイティブで動くマイコンボードなどが出てくるとさらに面白くなるかもしれません。

【27日】サポートを必要とする人とサポートできる人をつなげるBot

どうも、DMM.make AKIBAの中の人の岡島です。

先日3/18、メッセージングアプリであるLINEのBot機能を活用した優れたサービスを表彰する「LINE BOT AWARDS」が開催されました。グランプリを受賞した作品は目や耳の不自由な人などをLINE Beaconとchatbotを介してサポートする「&HAND(アンドハンド)」です。
https://andhand.themedia.jp/

&HANDは目や耳が不自由で生活に不安を抱えている人と、そうした人達をサポートしたい人をつなげる仕組み。サポートを必要とする人は周囲に電波を発生する小型デバイスであるLINE Beaconを持ち、サポートができる人はLINE上で&HANDのBotとつながっておきます。これで準備完了。

手助けを受けたい人がサポートを必要とする際、ボタンを押すなどを操作をすると物理的に周囲にいるサポート可能な人のLINEにその旨が通知されます。そこからチャットなどを使ってコミュニケーションを開始し、適切なサポートするという流れ。

目が不自由な人や耳が不自由な人など、抱えているハンディキャップの種類によりコミュニケーションの形は変わりますが、LINE BeaconとBotの組み合わせによってサポートを必要とする人と、サポートをする人をつなぐという部分は同じ。仕組みの詳細はこちらがわかりやすいです。
https://www.slideshare.net/atiektakizawa/handline-botawards-final-stage?ref=https://andhand.themedia.jp/

サポートをリクエストするのもサポートをすることも意外とハードルが高い今の世の中、ハードルを下げる方法の一つとして、こうしたテクノロジーの活用は重要です。

&HANDはLINE社が主催する「LINE BOT AWARDS」で見事グランプリを獲得しました。受賞コメントやその他の受賞作品はこちらで。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1686

(編集・境 理恵)

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