これから成長する11プロダクトが集合!Open Challenge 1成果発表展示会「Demo Day」レポート

これから成長する11プロダクトが集合!Open Challenge 1成果発表展示会「Demo Day」レポート

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2017/07/21
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2017年7月7日、DMM.make AKIBAでOpen Challenge 1の成果発表展示会「Demo Day」を開催しました。
Open Challengeとは、IoTに関するプロダクトの企画や試作をもつ個人や団体に向けたビジネスサポートプログラムで、プログラムに参加するとサポート企業のフォローを受けながらビジネス化に向けた開発を進めることができます。

今回のDemo DayはそのOpen Challengeの第一期生のみなさんによる展示発表の場でした。
2017年1月に応募受付を開始、採択後3ヶ月間でいったいどれほどのブラッシュアップができたのか、また今後のビジョンが全11チームから発表されました。

1. Hapbeat(ハップビート)

東京工業大学の研究室発ベンチャー企業が開発する「Hapbeat(ハップビート)」は重低音を体感できるウェアラブルスピーカーです。
クラブなどの音の振動を楽しむことが好きな人をターゲットに、環境にしばられずどこでも気軽に大音量を体感できるプロダクトができました。
Hapbeatはヘッドフォンやスピーカーなど、その他の音を出力する製品と比べて音圧体験、臨場感、携帯性において優れているとのことで、今後音にこだわりのあるユーザーに向けた普及が期待できそうです。

Open Challengeを通してプロトタイプからブラッシュアップした使いやすい量産試作機を経て、今後VRなどのコンテンツに特化したバージョンなども視野にいれビジネス化を進めていきます。

[団体名] Hapbeat合同会社(代表:山崎 勇祐)
[Web] http://hapbeat.com

2. OscilloPen(オシロペン)

「OscilloPen(オシロペン)」は電子工作をする人、また理系の学生に向けて開発された安価で使いやすいペン型オシロスコープです。
電子工作を行う人にとって電気信号をみることは開発のうえでさけることはできませんが、現在はオシロスコープ以外に電気信号を確認する手段がありません。またオシロスコープは大型で場所をとり、どれも高額なため個人では気軽に所有することも難しい状況です。

そこでスマートフォンアプリとあわせて簡単に利用することができるOscilloPenが開発されました。電子工作をこれから始める人への電気信号の確認というハードルが低くなり、さらに別途準備を進めている教育キットとあわせることで基本的な測定方法を学ぶことができるそうです。

Open Challengeを通して作成したプロトタイプを用いて、今後はユーザーテストとフィードバックを進めていきます。

[団体名] Azure Lab.(代表:リー・チンホイ)
[Web] https://gugen.jp/entry2016/2016-029

3. コミュニケーションスティック

高齢化社会が進む日本で、外出に不安を覚えている方の声を聞いたことが「コミュニケーションスティック」の開発のきっかけでした。
そういった外出に対して不安をもつ人たちへ身体的なものだけではなく精神的な支援ができるプロダクトをという想いから、迷子と転倒に素早く対処するためにGPSを搭載しメッセージ機能をもった杖ができました。

Open Challengeでは主に市場調査をメインに進行しました。ヒアリングの結果、高齢者の方が健康維持のため、社会参画のため、人とのかかわりをもつために外出を望む人が多くいるといったこと、しかし路面状況や交通量などとりまく環境や不測の自体への懸念が大きく中には外出時に自分自身の身体に反射板を貼り付けて外出をされる方もいたそうです。さらに高齢者自身だけでなく、その家族や介護者からも安心して外出できる状況を整えられたらといった声があったとのこと。

それを踏まえ今後ハードウェア面の機能だけでなく、第3者がかけつけてくれる機能や交通量、健康データのやりとりなど、利用者自身と周りの人に安心を提供できるサービス面を充実し、さらに高齢者の外出支援に繋げていきます。

[団体名] Communication Stick Project(代表:三枝 友仁)
[Web] https://jamesdysonaward.org/ja/projects/communication-stick/

4. EGAOプロジェクト

世界には70億人いるなか、12億人には電気を使わずに生活しています。
そんな人たちにソーラーホームシステム(SHS)を用いて電気を届けるプロジェクトが「EGAOプロジェクト」です。

途上国に電気を届けるため、最初はライトとSHSを組み合わせたものを販売しようとしましたが現地で需要に結びつけることはできませんでした。
家電は現地でかなり高額なものとなり、なかなかそれを購入するまでにいたらなかったそうです。そこで、現地の人がほしいと思ってもらえるものにSHSを組み合わせたらいいのではと考え、コンテンツ配信力の高いテレビを開発することにしました。

プロトタイプを完成させ、今後対象となる国々を巡り現地で実際に使ってもらいながらだんだんとSHSの普及を目指していきます。

[団体名] (株)PEARカーボンオフセット・イニシアティブ(代表:松尾 直樹)
[Web] http://egao.lighting

5. おばけパズル

いっけん木工パズルにみえる「おばけパズル」は、内部に非接触給電する電子基板を組み込み正解の位置にはめこむとおばけの目がひかりだすおもちゃです。
それぞれが個性的な形をしたおばけのピースはパズルとして難易度が高く、正しい位置で目がひかるという機能を取り入れることで達成感を得られるようになっており、大人から子供まで楽むことができます。

まずは目の光らない木工パズルから販売をはじめ、すでに170個ほど売れはじめているそうです。また何度やっても難しいパズルのその複雑さからソーシャルではタイムを競うあう動きもでています。現在は目が光るおばけをつくるワークショップなども開催し、反響を得ています。
今後、目が光るタイプをはじめ様々な形のおばけパズルを製品化に向け開発をすすめていきます。

[団体名] おばけパズル(代表:井上 幸人)
[Web] http://obakepuzzle.com/

6. BLINCAM(ブリンカム)

子供のいい顔を写真におさめたい、そんな親心から誕生したプロダクトがウインクで撮影するカメラ「BLINCAM(ブリンカム)」です。
子供ができて写真をよく撮るようになったがスマホを取りだす間にもう撮りたかった表情や瞬間を逃しているといったことがよくあったそうです。
そこでもっと自然にシャッターがきれればとおもい、メガネに装着して使えるカメラが開発されました。

目のまわりの顔の動きをセンサーで感知し、その動作によって撮影。撮影されたデータはスマホですぐに確認が可能で、家族写真はもちろんスポーツ観戦など目を話せない瞬間にこそ利用したくなるプロダクトです。また既存の眼鏡に取り付けられるため、ファッション性にも優れています。
Open Challenge中にプロダクトの精度をあげ、先行販売がスタートしました。今後さらに製品のアップデートと販売展開を進めていきます。

[団体名] 株式会社BLINCAM(代表:高瀬 昇太)
[Web] https://www.blincam.co/

7. バイオワークス

世界で年々プラスチックの生産量は増加しているなか、プラスチックによる環境への悪影響が問題になっています。
地球温暖化への影響にはじまり海洋汚染による、水中の生物が誤ってプラスチックを食べてしまうマイクロプラスチック問題など、今後もプラスチックを使い続けるうえで解決していかなければならない問題が多くあります。
そこで開発されたのが植物由来の添加物により、環境に優しく高機能な植物性プラスチックです。
このプラスチックはもともと存在する生分解性プラスチック、ポリ乳酸をベースにしたもので、そこに独自の添加物を加えることで耐熱性・耐久性などを向上し一般的な利用に耐えるものが誕生しました。

またその植物性プラスチックを利用した不織布は自然染物での染色が可能で、ファッション業界からの注目がいま集まっているそうです。
今後具体的な製品への導入や、新しいプロダクトの取り組みに力をいれていきます。

[団体名] バイオワークス株式会社(代表:今井 行弘)
[Web] http://bioworks.co.jp

8. OTON GLASS(オトン・グラス)

開発者である島影さんの父親が脳梗塞になり文字が読みづらくなる後遺症をもったことが読む能力を拡張するスマートグラス「OTON GLASS(オトン・グラス)」の開発のきっかけでした。現在父親はリハビリの結果、プロダクトの必要なく過ごせるようになったそうですが、プロダクトのフィールドテストを進めるうちに、読字障がいや視覚障がいの方から強く需要があり開発を進めています。

現在はまず受注生産からはじめ、ユーザーリサーチとブラッシュアップを繰り返しています。
Open ChallengeのなかでOTON GLASSを必要とするユーザーとのコミュニケーション、また各コミュニティとやりとりをすることでさらにプロダクトに必要な要素をヒアリングしました。
今後実証実験をもとに仮説検証を行い、プロダクトを通してさまざまな社会との共同できる仕組みづくりを目指していきます。

[団体名] 株式会社 OTON GLASS(代表:島影 圭佑)
[Web] http://otonglass.jp/

9. SWIPE APRON(スワイプエプロン)

スマホでレシピを見ながら料理をしているとき、レシピの先を見たいけれど手が汚れていてスマホを触りたくない……そんな生活の中のささやかな悩みからスマホを遠隔操作できるエプロン「SWIPE APRON(スワイプエプロン)」が開発されました。
エプロンのポケット部分に導電布を搭載し、Bluetoothで接続することで画面操作を可能にします。
洗濯も問題なく、またポケット部分であるので他のものへの取り付けもできるそうです。

Open Challenge前までは縦方向のスクロールだけでしたが、さらに改良をかさね横方向の操作にも対応。今後操作の幅を広げていくほかに、導電布をつかったさまざまな取り組みをオープンソースとして広めていきます。

[団体名] Generative Idea Flow(代表:土田 哲哉)
[Web] http://swipeapron.info/

10. Vege Plan(ベジプラン)

以前は365日働いているような日々だったと話す開発チームの遠藤さん。体調的にも精神的にもあまりよくない状態が続いていたそうですが、根本的な原因は食生活だったのではということを気づき、同じような忙しくする社会人に向けた野菜不足を管理するベジケアサービス「Vege Plan(ベジプラン)」を始めました。

日々忙しさに追われているとなかなか野菜をきちんと摂取することができません。そういった人たちに向け、オフィスで手軽に食べられる野菜スープを提供できればと考えました。
スープは野菜と少量の塩だけで、油分などは一切なく身体にやさしい材料だけでつくられています。さらに季節にあわせて4種類のペーストや、ナッツ・豆乳などのトッピングを用意して味をかえて楽しむこともできます。

大手企業へぞくぞくと導入が決定し、今後はOpen Challengeのサポート企業であるSHARPのAGEs(糖化)センサーをあわせて使うことで、企業で社員の体調をフォローできる仕組みを開発していきたいとのことです。

[団体名] 株式会社AWCLE(代表:遠藤 ちひろ)
[Web] http://www.awcle.co.jp

11. -A-C-T-(アクト)

音楽フェスティバルやスポーツ観戦のスタジアムで肩を組んだり、抱き合ってみたりと場の盛り上がりを共感する仕草はいろいろあります。
その人と人とのコミュニケーションをつなぐ行動を可視化したプロダクトがぼくらの、いいね!が見える服「-A-C-T-(アクト)」です。

-A-C-T-はAlternative Communication Technologyの略で、誰かとつながることで機能します。Open Challengeで開発した電源の機能を持つ服、LEDを搭載した服では、それを着た人同士がトリガーとなるなんらかのコミュニケーション行動をおこすことによって服が点灯します。また今後服の種類を増やしていき、例えばクラウドにデータを送信する機能をもった服と組み合わせイベントの間、いつどんな風に盛り上がったかを見ることができるようになります。

[団体名] Etw.Vonneguet(代表:designer Olga)
[Web] http://www.etw-vngt.com

当日は一般のお客様をはじめ、投資家やメディアの方など会場が満員になるほど多くの皆さまにお越しいただき、それぞれのチームが今後さらなる取り組みのきっかけをつかむ場となりました。

このOpen Challengeは秋頃に第二期の発表展示会、さらに第三期の募集開始が予定されています。このプロジェクトを通して多くのプロダクトが世の中に広まる場となっていくよう、運営チームをはじめDMM.make AKIBA全体でフォローアップしてきます。(文/編集・田中 佑佳)

(写真提供・TECHNÉ

Open Challenge 3の募集開始については、DMM.make AKIBAのFacebookページ、DMM.makeのTwitterなどで告知いたします。

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