【AKIBAの中の人 岡島が気になったIoTな話題】6月号

【AKIBAの中の人 岡島が気になったIoTな話題】6月号

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2017/07/19
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DMM.make AKIBAのエヴァンジェリスト岡島康憲がFacebookページで毎週月曜日に配信している、【AKIBAの中の人 岡島が気になった今週のIoTな話題】の月間アーカイブです。
気になるハードウェア話をイッキ読み!(文・岡島康憲)

【5日】写真や動画を木の玉で操作するデバイス「Hale Orb」

どうも、DMM.make AKIBAの中の人の岡島です。

最近はテレビにつなぐデジタルデバイスとしてChromecastやFire TV Stickのようなデバイスが増えてきました。現在クラウドファンディング中の「Hale Orb」もテレビにつなぐことでデジタルコンテンツを操作できるデバイスです。
https://www.indiegogo.com/projects/hale-orb-a-fun-new-way-to-share-photos-and-videos-video-photo#/

Hale Orbはインターネット上にシェアされた写真や動画をテレビで見ることができるデバイスです。特徴は入力インターフェース。木の玉のような形と質感を持つデバイスに触れる、ひねる、振ることで、テレビに表示される写真や動画を操作することができます。使っている様子はこちらの動画がわかりやすいです。

https://www.youtube.com/watch?v=hQ-wV_TgDog

この製品のターゲットは家族。Web上に保存された家族の写真をHale Orbを使って誰でも簡単に楽しむことができるサービスを目指しています。そのためデバイスの形状やインタラクションなどにインターフェースには工夫が凝らされており、将来的には写真や動画以外のコンテンツの閲覧や、音声入力による操作への対応などのアップデートも予定しているそうです。
ハードウェアとソフトウェア、その両面から「家族でデジタルコンテンツを楽しめるようにする」ことを目指したプロダクトと言えるでしょう。

このHale OrbほIndiegogoにてクラウドファンディング中ですが、開始わずかで目標金額である2万ドルを突破しています。ちなみに創業者は日本の方。シリコンバレーで創業して日本へ逆輸入、というケースがこれからも増えるのではないでしょうか。

【12日】Nefryシリーズの最新版「Nefry BT」がクラウドファンディング開始

IoTを始めたい人にとっての最初の一歩のデバイスであるNefryシリーズの最新版「Nefry BT」がクラウドファンディングが始まっています。特徴はBLE通信機能の追加。これによりセンサやボタンの情報をクラウドに上げるだけでなくスマホに送ることも可能になりました。
https://kibidango.com/513

Nefryシリーズは「簡単にインターネットにつながる」をテーマにしたFRISKサイズのIoTデバイス。開発者は「わみ( https://twitter.com/wamisnet )」さんで、初代のNefryはWiFiモジュールを積んだマイコンである「ESP8266」を搭載しています。こちらを活用したハンズオンはDMM.make AKIBAでもこれまで何度か開催されています。

今回クラウドファンディングが行われている「Nefry BT」は初代Nefryにも搭載されていたESP8266にBLE機能を追加した後継である「ESP32」を搭載しています。これによりこれまで通りのWiFI接続に加えてBLE接続も可能になり、スマートフォンとの通信もより簡単になりました。
Nefryシリーズの特徴として差し込むだけで様々なセンサーやアクチュエータを接続できる「Grove」に対応している点も挙げられます。センサーだけでも数十種類市販されているGrove対応センサーを活用することで様々なプロトタイピングが可能です。

Nefry BTを使った開発やBLE機能の使い方などについては、Webにいくつか掲載されています。まずはこちらを見ながら開発するとつまづくことも少ないでしょう。

最新のWi-Fi&Bluetooth搭載! FRISKサイズのIoTデバイス「Nefry BT」をはじめてみよう
http://codezine.jp/article/detail/10112

Nefry BTとIFTTTでスイッチを押したらLINEを送る仕組みを作ってみよう
https://dotstud.io/blog/nefry-ifttt-push-line/

Nefry BTは現在dotstudioがクラウドファンディング中。今は¥6,900から購入できます。すでに目標金額の2倍以上の支援を集めているので、あとは届くのを待つだけのようです。

【19日】通販注文デバイス「Amazon Dash Wand」

最近のAmazon、いろいろやってますよね。例えばAlexaと連動した通販注文デバイス「Amazon Dash Wand」のリリース。これ以外にもアメリカの小売チェーンである「ホールフーズ」の買収は日本でも注目されています。今回はこのあたりの話題。

米アマゾン、実質無料なAlexa対応注文デバイスDash Wand発売。スキャンや声で買い物ができる
http://japanese.engadget.com/2017/06/16/alexa-dash-wand/

このエントリーを見ている人の中でも日常的にAmazonのサービスを使っている人は多いと思います。通販サービスとして、クラウドサーバサービスとして、動画配信サービスとして、ハードウェアメーカーとして、Amazonは様々な領域でビジネスを進めています。ここ最近のニュースを見てもAmazonの勢いを感じるものがいくつかあります。

1)Amazon Dash Wand
Amazonに注文したいものを声で話すと注文が完了するデバイス。それだけといえばそれだけですが、$20でこのデバイスを購入してここから何か(DVDとか日用品とか)を注文すると$20値引きで購入できます。つまり無料。
Amazonのキモはあくまで通販です。なので多くのユーザーをAmazonの通販網に閉じ込めるためにはいつでもどこでも簡単に注文できるようにすることが必要。Amazon Dash Wandはユーザー注文するための一つのチャンネルとして機能するでしょう。
「わざわざハードウェアを開発しなくても、音声入力だけならスマホでも良いんじゃない?」という意見も当然ありますが、Amazonは購入のための導線をスマホ以外にもありとあらゆる所に置きたいんでしょう。こちらの記事の中でもふれていますが「いくら走ってもAlexaから逃れることはできない」という奴です。

Amazonのバーコードリーダー、Dash WandにAlexaが入って実質無料に
http://jp.techcrunch.com/2017/06/16/20170615amazons-dash-wand-barcode-scanner-returns-with-alexa-and-is-now-essentially-free/

2)ホールフーズの買収
ホールフーズと言えばアメリカのちょっと高級な食料品スーパーです。日本でいえば成城石井的な存在。Amazonはこのホールフーズの買収に乗り出しています。詳細についてはこちら。

Amazonのホールフーズ買収の狙いは464箇所もの一等地にある冷蔵庫付き「物流センター」
https://irnote.com/n/n24bcd6290816

記事の中でもふれていますが、ホールフーズの買収の目的は冷蔵設備完備の物流センターの入手にあると思われます。国土が広いアメリカで、購入頻度が高い商品である生鮮品を効率よく届けるための物流拠点の価値は非常に高いです。人口密集地を中心に464店舗あるホールフーズを活用することで、より適切な配送コストでユーザーに生鮮品を届ける、今回のホールフーズ買収について納得できる理由の一つでしょう。

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Amazonが過去に展開してきたサービスを振り返ると「ユーザーが手に入れたいサービスを適切なコストで(つまり安く)届ける」というコンセプトが見えます。そしてそれを実現するためには製造-受注-配送を、どこまで自前で用意するかが重要です。自社サービスのために作り上げたサーバ群を低コストで提供するクラウドサービスはその典型。
全てを自前で揃えることはイニシャルコストがかかるので敬遠されがち、しかしある程度シェアを取ると自前の仕組みは強さを発揮します。Amazon Dash Wandは受注の部分で、ホールフーズは物流配送の部分で大きな役割を果たすでしょう。

(編集・田中 佑佳)

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