IoTビジネスはどこから始めるか?スタートアップそれぞれの戦略 — IoT女子会イベントレポート

IoTビジネスはどこから始めるか?スタートアップそれぞれの戦略 — IoT女子会イベントレポート

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2018/06/20
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【IoT女子会とは】
DMM.make AKIBAが主催する「IoT女子会」は、IoTのことをもっとよく知りたい!関わりたいと考えている女性のためのIoT関連イベントです。これまでに、海外でのIoT事情紹介トークイベントや簡単な電子工作、アイデアワークショップが開催されています。今回は、第5回「IoT女子会☆わたしの暮らしが素敵になる!今ドキのIoTアイテム大集合☆」のレポートをお届けします。
https://iotgirl5.peatix.com/

2018年5月15日(火)、IoT女子会第5弾「IoT女子会☆わたしの暮らしが素敵になる!今ドキのIoTアイテム大集合☆」を開催しました。当日は、会場に日本オラクル社の開放感あるカフェをお借りして、DMM.make AKIBAで女性向けのIoTプロダクトを開発しているスタートアップによるトークセッションを実施。実際のプロダクトのデモとあわせて、開発のきっかけや立ち上げの方法など、70名以上の参加者が耳を傾けました。

女性のきもちに寄り添った3つの最新IoTプロダクト

この日イベントに登壇したのは、帰り道の安全を見守るバッグチャーム「しっぽコール」代表・株式会社ルースヒースガーデンの奥出えりかさん、スマートミラー「novera mirror」代表・遠藤国忠さん、コネクティッド・ロック「TiNK」プロダクトデザイナー・上町達也さんの3名。DMM.make AKIBAエヴァンジェリスト・上村遥子さんをモデレーターに、各プロダクトの開発の裏側をお聞きしました。

しっぽコールは、しっぽ型のデバイスがスマートフォンと連動し、握る、引き抜くといった操作で身を守ることができる見守りIoTプロダクトです。防犯ブザーや見守りサービスは子どもやお年寄り向けのものが中心ですが、働く女性なども楽しく日常使いできるものが欲しいという想いから生まれました。開発のきっかけはGoogle主催のハッカソンイベント、そこでプロダクトの素案ができ、友人であった合同会社techika・矢島佳澄さんらと共に製品化を目指すことを決めたそうです。

しっぽコール
http://shippocall.com/

novera mirror(ノベラミラー)は、鏡の前にいる人を笑顔にするIoT化粧鏡です。鏡を通して日々の顔データを取得、データを元に「こう見せたい」や「こう見られたい」という気持ちを叶えるメイク提案してくれるなど、自分自身が持っている本来の魅力に気づかせてくれるようなアドバイスをしてくれます。次にくるプラットフォームデバイスとして鏡に注目していた遠藤さん。妻に「どんな鏡だとテンションがあがる?」とたずね、「好きな俳優の声で今日も肌素敵だね!って言ってもらいたい」という言葉を受けて、声優さんと鏡を結びつけたプロダクトを思いついたとのこと。

TiNK(ティンク)は、様々なサービスとコネクティッドすることで鍵の領域を拡張し、人々の生活をより豊かなものにする鍵型デバイスです。アプリからキーシェアリング機能で家族や恋人に合鍵を発行したり、家事代行サービスなどの業者向けに一時的に使えるワンタイムキーを発行したり、いつ誰が玄関の出入りをしたかを外出先からでも履歴が確認できるような、最高の安全で安心を生み出す未来の鍵です。代表の牧田恵里さんが、元彼に不法侵入され物理鍵のセキュリティに不安を持った体験を元に、信頼できる鍵がほしい!という想いで形にしてきました。

https://www.youtube.com/watch?v=92Ij2PBhIDE

スタートアップするとき、何から始めるか?

今回紹介されているプロダクトはどれも日常の悩みをきっかけにプロダクト開発にまで至りますが、私たちがもし同じようにIoTでこんな課題を解決してみたい!とおもったら、まず何からやり始めるといいのでしょうか。それぞれの動き出しの部分について伺ってみました。


しっぽコールは、まずコンテンツがためから着手しようと考え周囲の友人に協力を依頼。実際の帰宅ルートを一緒について歩き、その様子や行動などを細かく観察。その内容をもとに「本当にプロダクトに価値があるのかどうか」、また「本当に毎日使ってもらえるものなのか」を考えたそうです。テーマが防犯というシリアスな面もあり、自分たちで実際に何度もテストを重ねハッカソンでつくったプロダクトに必要な箇所を反映し、量産に向けうごくことにしました。製品化にあたっては、DMM.make AKIBAが主催しているアクセラレーションプログラム「DMM.make AKIBA Open Challenge 3」に応募。現在、各専門家から意見をもらいながら発表展示会に向けプロダクトを最終調整しているそうです。

「ちゃんとしたモノを準備するよりも体験がまず何よりも大事だと考えた」と話してくれたのはnovera mirrorの遠藤さん。鏡がしゃべってアドバイスをしてくれると言葉でいくら説明しても、なかなかそれがどう役に立つのかを伝えきるのは難しかったようです。おとぎ話の白雪姫の鏡のようなものだということは理解はされますが、それがどのような体験を得られるプロダクトなのかを実感してもらうために、まずそのへんにあるものを駆使してでも体験してもらえるようなモノを準備することで、プロダクトの魅力を伝えることに成功しました。現在は、それをベースに外観の設計を進めています。元サイバーエージェントの仲間と集まって活動しているNoveraですが、プロダクトの要であるAIを担当しているエンジニアとは別のスタートアップピッチイベントで出会いました。よい仲間と出会うために、色々な場所にでかけることも重要だと感じているそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=tJsnn7Gr_dg&feature=youtu.be

TiNKを開発しているtsumug代表・牧田さんは以前、孫泰蔵さんのMOVIDAグループでスタートアップ支援を行なっており、スタートアップが成功する難しさを肌で感じていました。Webサービスを作るような気軽さでは、初期投資の面からなどみてハードウェアを用いたサービスの立ち上げはできないと考え、モノを作るからには必ず出口があるようにと形ができる前の段階から、ターゲットとなるアパマングループに交渉を重ね、契約を取り付けてから量産を開始するといった流れをつくりだしました。プロダクトができてから一緒にやりましょう、ではなく、企画の段階から巻き込むことで、共にサービスをつくる仲間づくりをしていったそうです。彼女自身はエンジニアではありませんが、プロダクトを作りたいという強い想いとそれに伴う行動によって様々な人を引き込み、周囲の支えによってプロダクトを促進する「人ごと経営」をしている、そんなところが他にはない魅力だとおもっていると上町さんからお話がありました。

様々なIoTプロダクトと女性の自分らしい生き方を支えるオラクル

今回会場をご提供いただいた日本オラクル社は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本拠地を置くオラクル社の日本法人。現在はソフトウェアの開発だけではなくIoTプロダクトのクラウドも提供をしており、すでにリリースされたものでは電動レンタルバイク「瀬戸内カレン」に採用されたそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=0gmwK3m9Yvk

そうしたIoTプロダクトを支えるだけではなく、そうした先端技術や新しいことにチャレンジしたい女性を支える取り組みをおこなっています。例えば、女性リーダー育成支援「Oracle Women's Leadership」では年間20以上のイベントを行なったり、またGirls in TechといったNPOで女性起業家やエンジニアを支援するハッカソンイベントなどが実施されています。また外部に向けてだけではなく、オラクル社内で女性にとって働きやすい環境にするために、保育園の送迎時間の考慮や、子供の急な発病の対応サポートをする仕組み、フレックスタイム制、副業可といった各種制度を導入しているとのことです。

プロダクトの想いに共感「こんなアイテムがほしかった!」

イベントの終わりには、各プロダクトのデモや、オラクル社の活動案内、DMM.make AKIBAのダンボールクラフトを参加者がおもいおもいに体験。トークセッションでは聞けなかったプロダクトに関する細かい質問が行われたり、また登壇者側からお客さまに対してプロダクトに関する調査が実施されるなど、会場は大いに盛り上がりました。

イベントに参加した人からは、「3つとも完成度が高くてとても楽しめました。」「スタートアップの中でも様々なフェーズにあるプロダクトに触れられ、大変貴重な機会でした。 どのプロダクトもユーザーのニーズに寄り添っていて素敵でした。」「すべてのアイディアに共感しました。どれも商品化が楽しみです。」など、実際に自分の暮らしに取り入れてつかえる日を楽しみにする声が多く聞けました。

今後もIoT女子会では、最新デバイスや技術、また働き方について女性目線でのイベントを開催していく予定です。イベント開催情報などは、DMM.make AKIBA公式Facebookページか、DMM.makeの公式Twitterから確認してみましょう。

[ DMM.make AKIBAについて]
株式会社DMM.comが運営する「DMM.make AKIBA」は、ハードウェア開発・試作に必要な機材を取り揃えた「Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「Base」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。

>>DMM.make AKIBA ホームページ
>>DMM.make AKIBA 公式Facebookページ

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