CES 2019で注目を集めた日本ハードウェア・スタートアップ発のプロダクト

CES 2019で注目を集めた日本ハードウェア・スタートアップ発のプロダクト

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2019/01/23
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2019年1月8日〜12日の4日間かけて、ラスベガスで国際家電見本市「CES 2019」が開催されました。J-StartupやJAPAN TECHなどのグループ出展をはじめ日本ハードウェア・スタートアップも多く参加し、新製品や新しい取り組みを発表しています。その中から新たに発表された製品や、世界で評価を得て注目を集めたプロダクトをピックアップして紹介します。(DMM.make AKIBA広報チーム)

愛くるしい見た目で世界中から絶賛された「LOVOT」

毎年米国メディアのTHE VERGEが行なっているTHE VERGE AWARDS。CESで新しく出品された製品を対象に一般ユーザーからの投票をベースに各部門の賞が贈られる。毎年大手メーカーの注目度の高い製品が受賞をしていたがおそらく今回日本のスタートアップとして初めてノミネート、受賞へと至ったのは、GROOVE X 株式会社が2018年12月18日に発売開始した「LOVOT(ラボット)」だ。

https://www.youtube.com/watch?v=HxuriKTyenQ

THE VERGEの紹介記事にも掲載されているとおり、このロボットの特徴はなんといっても「なにもしない」ことに尽きる。愛くるしくかわいらしい見た目で思わず可愛がりたくなるLOVOTは、特に「こうした場面にとても役立つ」ということがない。いや、日々の生活を楽しく癒してくれるという点において大いに役立つのだが、いわゆるスペック的な意味でのお役立ちポイントはない。ただ搭載されている機能としては、ちょんまげのような頭部パーツのカメラで人を認識しさらに深層学習によってなついてくれる、といった様々な技術が詰め込まれており、一緒に過ごすことでどんな楽しみが増えていくんだろうとわくわくさせてくれる。

現在LOVOTは予約受付中、定期的に体験会を行なっているようなのでこの機会にぜひふれあいにいってみたい。

レースの状況をリアルタイムに配信「XON ZECH-1」

毎年CESにあわせユニークな製品を発表している株式会社Cerevoは、今回スポーツ・ブランド「XONシリーズ」から、「ZECH-1(ゼック・ワン)」「SKI-1(スキー・ワン)」「ORBITREC(オービトレック)」の3つの製品に関する情報が発表された。そのうちのZECH-1について注目してみていきたい。

ZECH-1は車のレースに特化したデバイスで、その1台で車の状態がわかるテレメトリ機能とそれをリアルタイムに配信できるライブ機能を持っている。配信される動画の上にエンジン回転数、ギア位置、残燃料、水温といった車の状況に加え、コースのどこを走っているかなどの情報がオーバーレイして表示される。レース観戦を楽しむファンにはもちろん、レースチームの仲間がそれを確認してピットに車が戻ってきたときにどんな対応をすればいいかの戦略を練ることができる、というのもポイントのようだ。
車体の前座席下あたりに設置し、電源供給を車体から行うことができるので長時間耐久レースといったシーンでも活躍しそうだ。

排尿時間を予測し介護の負担を減らす「DFree」

高齢化社会の日本で介護という問題で悩みの種がつきることはない。そうしたなかでまた1つ技術によって介護の負担を減らすプロダクトが登場した。トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社が2018年6月から販売している「DFree(ディーフリー)」だ。超音波センサーを用いて膀胱の変化を捉えることで排泄のタイミングを予測するIoTウェアラブルデバイスで、従来の排泄ケアでは困難であった、被介護者に合わせたパーソナライズケアをサポートし、被介護者のQOL向上と介護者の負担軽減を実現することができる。

DFreeは今回3つの賞、CES 2019 Innovation Awards、米国Engadget Best of CES - Digital Health and Fitness、IHS Markit - Innovation Award - Fitness, Wearables and Health Devicesを受賞しており、世界中から今注目を集めている。2018年10月からはアメリカやヨーロッパでの提供も開始され、いまとても勢いづいている。今後このプロダクトを中心に介護という分野で技術を用いた新たな取り組みが増えていくのではないか、という期待をもたずにはいられない。

好きなビールがいいタイミングに届く「DrinkShift」

ビール好きによるビール好きのためのビールのためのサービス&プロダクト「DrinkShift(ドリンクシフト)」を発表したのは、Cerevoグループからパナソニックグループに移った株式会社Shiftallだ。専用の小型冷蔵庫内にセンサーがあり、アプリで指定した好みのビールセットと連携してビールの減り具合をみて自動的に足りなくなったビールが届く仕組み。

https://www.youtube.com/watch?v=uLy7l94vUJA

冷蔵庫自体は、幅 315mm × 奥行 434mm × 高さ 783mmでキッチンに限らずリビング、書斎の家飲みから、シェアスペースなどの友達と楽しめるような場所のどこにでも置きやすそうなサイズになっている。上部にはフリースペースの空間もありコップやおつまみを冷やしておくこともできる。サービス開始は2019年内予定とのことで、ビール生活がどんな風に変わっていくのか発売が待ち遠しい。

親子の安心コミュニケーションを促進する「Solarmori」

親は子供たちが日々どんな風に過ごしているか、なにかトラブルはないのか、心配のタネはつきない。子供のことを信じていても、何かあった時に助けてあげられる環境にしておきたい、でもスマートフォンなどのデバイスを持たせてしまうとそれはそれでまた新たなトラブルの原因を招いてしまうかもしれない......。そうしたなかでとてもバランスのいいプロダクトが登場した。株式会社ウフルのIoT防犯ブザー「Solarmori(ソラモリ)」だ。GPSを搭載で居場所を知ることができ、もしブザーを鳴らした際にはどの場所で何時にブザーを子供が鳴らしたのかが親のスマートフォンに通知される。

https://youtu.be/b6rQRlYN3l4

またこのプロダクトのよさは、セルラーLPWAと太陽電池によるエナジーハーベストを活用している点にある。エナジーハーベスト(環境発電)とは、身の回りの使われずに捨てられている、光、振動、熱などのわずかな環境エネルギーを拾い集めて活用する技術。これにより、いざというときに充電切れで使えなかった、という心配はなくなる。端末からはあらかじめ用意されているスタンプを送信することができ、親子での負担にならないコミュニケーションをとることが可能だ。発売は2019年内を予定、機能面は申し分なくあとは価格面次第で防犯ブザーの定番商品となる可能性が十分にあるだろう。

DMM.make AKIBA発スタートアップも出展

また今回もDMM.make AKIBAで活動するスタートアップが、CES Eureka Parkに出展しブースでは昨年以上の賑わいをみせていた。

●IoTねこヘルスケアトイレ「toletta」
リリースから大きな反響を集めているIoTねこヘルスケアトイレ「toletta(トレッタ)」は、病気をいちはやく察知するため、ねこにストレスなく日々の体重や尿量を測定を自動で行うことができるプロダクトだ。世界初の「ねこ顔認識カメラ」で複数のねこがいても、どのねこのデータなのかをわけて管理することができる。プロダクト自体の値段はかからずサービスが月500円から利用できるとあって、ねこのいる家庭からは大きな期待が寄せられている。

https://www.youtube.com/watch?v=vDYFR4JXIhU

●最高の安全で安心を生み出す未来の鍵「TiNK」
株式会社tsumugが開発する単独でLTE通信が可能なコネクティッド・ロック「TiNK(ティンク)」。スマートフォンから鍵となる暗証番号を発行して鍵の開け閉め管理ができるほか、一時的に利用可能なゲストキー機能を活用して宅配サービスなどとの連携を進めている。環境に左右されずに通信が可能なことから不動産会社の物件管理としても活用ができることで、不動産取引時の業務効率化にも期待ができる。

https://youtu.be/92Ij2PBhIDE

●茶葉に最適なお茶を抽出するIoTティーポット「Teplo」
株式会社LOAD&ROADが開発する最適なお茶の条件を解析して淹れるIoTティーポット「Teplo(テプロ)」。生産者からヒアリングを行い、茶葉を抽出する最適な温度条件や抽出時間を再現することが出来るティーポットで、センサーによって脈拍/体温といった利用者のコンディションと部屋の温度や湿度等も考慮すると同時に、ストレスレベル等に応じて最適なお茶を準備してくれる機能を搭載する予定だ。

https://youtu.be/-K85vizG_68

●AIを搭載したディフューザー「Scentee Machina」
昨年Kickstarterで15時間で目標金額の200万円を集めた「Scentee Machina(センティーマキナ)」は、クラウドに搭載されたAIがユーザーの好みを学習し状況に応じて香りを調整してくれるアロマディフューザーだ。このプロダクトのために特殊なフレグランスを使用しているため、残り香が部屋に停滞することもなく、複数の香りをスムーズに切り替えることができる。

●旧来型の電話デバイスを用いたIoTリモコン「hackfon」
FutuRocket株式会社が開発している「hackfon」はアナログ電話をスマートリモコンに変えるプロダクトだ。電話機のボタンを押すだけでスマートホーム機器やウェブサービスをコントロールでき、複雑操作で使い方のわからないプロダクトや、家のなかにプロダクトがあふれ管理が面倒な場合に誰でもかんたんに操作することができる。

https://www.youtube.com/watch?v=WnR7_QRAQoI

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