なかのひと #4「テックスタッフ 渡邉仁史」

なかのひと #4「テックスタッフ 渡邉仁史」

DMM.make AKIBA
DMM.make AKIBA (ID4043) 公認maker 2019/03/20
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DMM.make AKIBAの『なかのひと』。このコーナーでは、昼夜AKIBAでものづくりする人々を陰から支えるスタッフにスポットを当て、隠れたエピソードを交えご紹介します。(DMM.make AKIBA広報チーム)

テックスタッフ、渡邉 仁史(わたなべ ひとし)、1991年4月生まれ。
新卒入社で4年目、という若さでありながらもDMM.make AKIBAを初期から支え、いまのテックスタッフのかたちをつくった人物だ。また現在はテックスタッフでありながらも、イベント企画やハッカソン司会進行など幅広い業務を担っている。

おそらくDMM.make AKIBAのなかの誰よりも3Dプリンターを愛し、そして使いこんでいる。そうした彼の活動のアレコレは施設でときには出力サンプルとして、または3Dプリンター利用方法のマニュアルなどを通し私たちは恩恵を受けている。
一見寡黙そうに見えて実のところわりと愉快でひょうきんな兄ちゃんである彼について、彼自身から話を聞いてみた。

高校まで名古屋で過ごし、慶応SFCへ進学

「大学受験のとき、赤本をパラパラめくっていたら4コマ漫画が目にとまって、それがSFCだったんですよ」(渡邉)

愛知県名古屋市で生まれ、練習することが嫌だからと中学では卓球部の幽霊部員として過ごすなど気ままな少年時代送っていたようだ。高校に入ってからはトーチトワリング部に所属。トーチトワリングとは、バトンまわしのバトン先端部分に火をつけて演技するようなパフォーマンスで、愛知県では学校で授業の一環として行われるほどメジャーなものであるという。聞けば随分とアグレッシブなパフォーマンスのように感じるが、なぜ入ったのかさらに聞いてみると「クラスメイトが入るからここでいいやと選んだ」とのこと。なるほど、その様子だと残念ながら今後のイベントの余興にパフォーマンスをお願いするのは難しそうだ。

高校卒業を機に神奈川へと居を移し慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(通称SFC)へと進学を決めているが、その進路を決めたきっかけは「SFCの過去問に4コマ漫画があったのを偶然見つけたこと」だというから、ある種のブレていなさは感じないこともない。

SFCのことが気になり調べるうちにデザインについて学べる環境があると知り、入学後は山中俊治先生、坂井直樹先生などの授業で当時の先端技術にふれながら何かしらモノを作り出す日々を送った。

少年時代から特にこれといって熱中するものがなかった彼は、ここで3Dプリンターと出会い、デジタルファブリケーションの世界にのめり込んでいく。

3Dスキャナで紙パックをスキャンして3Dプリンタで出力したペン立て

最先端の機材環境を求めてFAB施設でアルバイト

研究室に所属している頃に3Dプリンターが導入されることになり、誰よりも早く使ってみようと作り出したプロダクト『漢字書き取り練習用鉛筆治具』がTwitterで拡散されたことをきっかけに、彼のモノづくりの世界が広がりをみせていった。

3Dプリンタで漢字書き取り練習用の鉛筆を作ってみた
http://onakaitai-fab.blogspot.com/2013/10/3d.html

芥川賞作家の平野啓一郎さんから「ギターのピックのように親指にはめて使えるペンがあったら便利だとおもうが一緒に作らないか」と声をかけられ『サムペン』を生み出すなど、アイデアを形にする手伝いを学生業のかたわら引き受けていった。さらに研究室だけでは物足りず、常に最先端の機材に触れられる環境を求めてFAB施設のアルバイトを始めた。

親指にひっかけて書ける『サムペン』

ABBALab運営のFAB施設『しぶや図工室』に、学校の先輩の紹介でスタッフとして入り3Dプリンターなどの機材の運用を担当していたが、施設の機材を一部同社が運営していたDMM.make AKIBAの前身ともいえるシェアスペース『NOMAD NEW'S BASE』に置くことになったタイミングで、そこのデジタルファブリケーション担当としてアサインされた。DMM.make AKIBAが2014年11月にオープンするときには初期テックスタッフとして日々の運用やメンテナンスなど、八面六臂の働きをみせていたそうだ。いま施設にある機材運用マニュアルの根幹をつくった一人だといえるだろう。

2015年の春、アルバイトから社員として改めてテックスタッフに入り、まだ人数の少ない当時から今に至るまで24時間365日、DMM.make AKIBAに訪れるモノづくりする人たちをサポートしている。

AKIBAの枠にとどまらない、アイデアを形にするサポート

現在、DMM.makeのサービスとして提供しているスマホケースプリントも、彼がDMM.make AKIBAに当時あった機材を活用して立ち上げた。機材そのものを使い込んでいくこと、また新しい機材に触れそれを活用していくことに楽しみを見出しているようだ。

Autodesk Dynamoを使って制作した折り鶴のジェネラティブ作品

その成果はテックスタッフとしてのサポート力にだけではなく、モノづくり特化型情報メディア『fabcross』のライターとして記事を執筆するのにも活かされている。近年次々と登場する様々な3Dプリンターを、これまでデジタルファブリケーションに深く関わってきた彼ならではの目線で細かくレビューしているその内容は、ビギナーから玄人まで多くの人に読まれている。

DMM.make AKIBAに所属して4年、テックスタッフの通常業務である機材サポートの他に、3Dプリンターを中心としたワークショップをこれまでに10個以上立ち上げたり、施設で開催されるハッカソンなどのテック系イベントの企画など、対応の幅を広げている。また、昨年からは彼を中心に『イノベーションスペース立ち上げ支援サービス』がスタートしており、多くの経営者から問い合わせがきている。


「場所と機材はお金があれば誰でも用意できるけれど、モノづくりの施設として長く続けていけるところはそれだけじゃ足りないんです。場所を作ることが目的になっているとやっぱり長続きしなくて、なんのためにその場所を作るかを整理することが大事です。これまで多くのFAB施設をみてきた知見とDMM.make AKIBAの運用経験を踏まえて、運用方法も含めて提案しているところです」(渡邉)

そしてこうしたイノベーションスペース立ち上げ支援を通して、より多くのモノづくりをする人たちをサポートしていきたいと考えているそうだ。


「作りたいものがある人たちが施設に求めることを突き詰めていけばいくほど、テックスタッフの枠にもAKIBAの枠にもおさまりきらないんじゃないかと感じています。そういった視点で今後も様々なことに挑戦していきたいです。

あとDMM.make AKIBAに来るみなさんに、見た目ほどこわくないので何か失敗する前に気軽に相談してほしいです(笑)」(渡邉)

DMM.make AKIBAより一言

飄々と、どこか掴みどころのない渡邉くん。今回のインタビューで青春時代を紐解いても、やはりそんな感じの少年だったんだなぁと納得する反面、そんな彼が3Dプリンターに出会い、それにのめり込んだことは、千載一遇の運命を感じさせます。それをとことん掘り下げていく姿勢は、前世のカルマでもあるのだろうかと思うレベルですが、その静かな炎がDMM.make AKIBAの財産であることは間違いありません。デジタルファブリケーションの騎手として、更なる活躍を楽しみにしています。

[ DMM.make AKIBAについて]
株式会社DMM.comが運営する「DMM.make AKIBA」は、ハードウェア開発・試作に必要な機材を取り揃えた「Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「Base」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。

>>DMM.make AKIBA ホームページ
>>DMM.make AKIBA 公式Facebookページ

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