今日は何作る?(2)「東方の“緋想の剣”を3Dプリント出力してみた」

今日は何作る?(2)「東方の“緋想の剣”を3Dプリント出力してみた」

Dai
Dai (ID115) 公認maker 2014/06/10
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皆さんこんにちは、福岡は北九州ライフを満喫しているDaiです。

前回は「とっても正統派」な物作りを紹介しました。
そこから見て取れる3Dプリンターの特徴に下記の2点があげられます。

3Dプリンターの特徴

1. 複雑なオリジナル形状を簡単に物体にできる
2. それを簡単に必要数分作れる

3Dプリンターの使いどころとは上記の要望を満たす物体製造になると言えます。

しかし「そう言われても実際に何を作れば良いのやら・・・」と言う方が大半でしょう。悩んだあげくに「オリジナルスマホケース」を制作される方もいるかも知れませんが、それは止めた方が良いです。手間を考えたら家電量販店で買った方が早いですから。

今回の記事は、そんな悩める方々に一つの方向性を示せればと思います。

「かっこよく言えば」ですけど。

コスプレで大活躍する3Dプリンター

そもそも私が3Dプリンターを購入した動機は
「コスプレ制作の為」でした。

▲東方Project アリス・マーガトロイド衣装

「何を言ってるのかワケが分からないよ」と言う人が大半かと思いますが、昔から私は「コスプレをしないが衣装・小道具を作るのが好き」で、言うなれば舞台や演劇の「美術造形担当」のような役回りをしておりました。

▲2013年 ニコニコ超会議2にて。友人協力

コスプレにはアニメやゲームに出てくる複雑で華美な装飾品が多数出てきます。
その数々を「如何に楽に、早く、安く、立体化するか?」が自分にとっての至上命題でした。(とは言え、結局の所は「手作業」しか無かったわけですが・・・)

▲これまでは複雑な形状も手作業で作るしかありませんでした

さて、そんな中で3Dプリンターに出会った私は「これがあれば複雑な造形の手間を大幅に短縮できる!」と思い、2000ドルしたMakerbotReplicator2を購入した次第です。

▲Makerbot Repricater2 愛称:メイちゃん

決して安い買い物ではありませんが、今でも購入に何一つ後悔はせず、むしろ使うたびに「買ってよかった」と思っています。
※別にMakerBotの回し者と言うわけではありませんが。

実際にコスプレに活用してみた

さて、実際に活用をしてみた例を紹介しましょう。
以前、「緋想の剣」(東方Projectの比那名居天子の剣モチーフ)を作成しましたが、ある時その柄飾りが壊れてしまいました。そこで、その修正に際し「柄飾りを3Dプリンターで出力」しました。

ニコニコ動画:【東方】天子の衣装と緋想の剣を作ってみた【コスプレ制作】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16363005

▲コスプレ用の装飾剣

▲柄の飾りが壊れてしまった

目的

剣の柄飾りの修理。

手段

再デザインを含め、修正箇所を作りなおす。

制作時間

3Dモデル制作/2時間(使用ソフト 123D Design)
出力/1.5時間

3Dプリンタースペック

本体/MakerbotReplicator2(愛称メイちゃん。超カワイイ!)
フィラメント/PLA (1.75mm、白)

まずは、物理的な分解になります。
この時点では物理的な「手先の器用さ」の話になります。

▲ 柄の飾りを分解します

▲まずは修正箇所を綺麗にします

今回は写真のようなリングが十字に重なったデザインにしましたが、このデザインは手作業や型抜きで行いますと非常に面倒、あるいは不可能です。

しかし、デジタル造形ならばそんな制約はありません。
123DDesignでモデリングして、3Dプリンターで出力すれば完成です。

▲ 123D Designによるモデリング

▲ MakerbotReplicatorによる出力

これまでの様に粘土やスチロールで原型を作り、シリコンで型を取って、硬化樹脂を流し込む必要は何もありませんでした。

さて、後は仕上げになります。
ここでは再び物理的な「手先の器用さ」が重要になります。

▲ 出力物を金色にスプレーで塗ります

▲ 剣の柄の装飾を作り直します

▲ 見た目を整えます

▲ 見事剣はパワーアップして復活しました

「必要な箇所だけ」をデジタルで

今回の例で一つ考えるべき事があります。
例えば、今回が「剣の修正」ではなく0からの「剣の制作」であった場合。
3Dプリンターが手元にあるからと言って「剣を丸ごと」を3Dプリンターで出力するのは得策でしょうか?

ハッキリ言ってそれは無駄以外の何物でもありません。
何十時間もかかってしまいますし「アナログで作れる形状だから」です

基本的に3Dプリントは体積に比例して出力時間が極端に伸びますので手作業でやってしまった方が早い事も多々あります。

逆にアナログでやると極端に時間がかかる箇所に対して「のみ」3Dプリンターを使用する事はとても有効でしょう。

前回も書きましたし、これから何度でも書きますが3Dプリンターとは「万能」でも「奇跡」でも「魔法」でも何でもなく「ただの電動工具」なのですから。

前回同様、今回のデータも共有しておりますのでよければどうぞ。恐ろしく使いどころは狭いですがね!

【Thingivers】http://www.thingiverse.com/thing:114267

物理造形にデジタルの特性を持ち込む

アニメやゲームのキャラの装飾は本当に複雑な物が多いです

例えば一部に複雑なデザインを持った頭飾りがあった場合

そんな時には3Dプリンターで複雑な部分「のみ」を出力すれば良いのです。
物理的に難しい構造もデジタルで制作すれば幾らでも制作やり直しができますから。
(ctrl+Z、ctrl+S)

▲ 手作業では絶対に作りたくない形状

▲ モデリングして出力すれば簡単です

例えば服に付いてる装飾ボタを数多く作る必要があった場合。

そんな時には3Dプリンターで必要数をまとめて出力すれば良いのです。
一個データがあれば幾らでもコピーできるわけですから。
(ctrl+C、ctrl+P)

▲ 必要数分をコピペして配置

▲ もう同じ物を何個も作る必要はありません

必要な物を、欲しい数だけ作れる!

繰り返しになりますが、

【3Dプリンターの特徴】
1. 複雑なオリジナル形状を簡単に物体にできる
2. 1を簡単に必要数分作れる

今回の事例で少し3Dプリンターの特徴の活かしどころが思い付いたでしょうか?
限定的ではありますが、コスプレと3Dプリントとの相性は抜群です。

まあ、私の場合コスプレ衣装を作っても「着てくれる人が居ない」と言う構造的欠陥があるんですけどね…北九州近辺で衣装を着てくれる人募集中です。

ちなみ今回の「コスプレ小道具リペア」に関してはBlogでも詳細を書いておりますのでよければご参考にどうぞ!

引用:Blog:【コスプレ造形】コスプレ小道具が壊れた? OK じゃあ、直そう!
http://herreria.jp/cosplay-create/20130708_cosrepair.html

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